【開店前に完売】エシレのバターケーキ「ガトー・エシレナチュール」購入にチャレンジ！行列が絶えない幻のケーキの味とは…!?

エシレのバターケーキ「ガトー・エシレナチュール」───スイーツへのアンテナが高い人ならば1度は聞いたことがあるだろう。エシレ丸の内店でのみ数量限定で販売されている超高級ケーキだ。

1日15個限定で開店前に売り切れてしまうことから、ネットでは「幻のケーキ」だなんて言われている。限定品だというのはもちろん、以前並んでゲットしたエシレのカヌレがとんでもない美味しさだったので、バターケーキへの期待もおのずと高まってしまう。

10年以上続くお店でいまだに行列ができるケーキとは一体どれほどのモノなのか……これは身をもって確かめてみるしかないでしょ！

ということでやってきました、エシレ・メゾンデュブール丸の内店。開店は10時とのことなので、1時間の余裕をもって8時55分に到着したのだが……

8人目だと……?????

夏休み真っ只中の日曜日とは言え、気温は36度。暑すぎて明らかに出歩いている人が少ないのに、なぜか店前にはもう7人も並んでいた。正気か？

よくよく見てみると、かすかな日陰を見つけて座りんでいる人や、日傘・椅子完備の人など、明らかに猛者が混じっている模様。この灼熱の中1時間以上待つ気で来ているだけあって、なんだか面構えからして違うな。

9時30分ごろから整理券が配られはじめた。券さえ手に入れば購入できるため、開店まで待たなくても9時30分の時点で入手の可否は判断できる。

ただ、整理券を貰っても行列から外れることは許されないのでご注意を。炎天下だろうが大雨だろうが列から離れず開店を待たなければならないのだ。

お店の人によると、1日大体15～16個が販売されるとのこと。ちなみに、この日は9時の時点で10人、9時30分の時点で17人、10時の時点で25人が並んでいた。

並んでいる人全員がバターケーキを買うわけではないので、15番目以降でも望みがないわけではない。ただ、遠方から来ている人やどうしてもその日に欲しい人は、30分前だとかなり危ないラインかもしれない。日によっても違うとは思うけど。

1時間並んだかいあって無事入手に成功しました！　観察し続けたところ、この日は30分前くらいでも買えたっぽいけど、この事実は悲しすぎるので見なかったことにしよう。

アホみたいな暑さだったので崩れないか心配だったが、思いのほか周りのバタークリームがしっかりしていたようだ。別売りの保冷バッグ（税込1100円）に入れれば4時間まで持ち歩き可能だったよ。念願のバターケーキが目の前にあるだなんて、なんて眼福なんだろうか……！

それにしてもまんまエシレバターみたいな見た目である。写真ではサイズ感がわかりにくいと思うが、実際の横幅はスマホより少し大きい程度。それでいて税込5940円だからビビる。このケーキを食べるためには時間もお金も行列に耐える根性も必要ってことだな……。

切ってみると美しい5層の断面が出現。周りと中に使われているバタークリームは半量がエシレバターとのこと。あまり考えないようにしていたけど、このケーキってもしやとんでもないカロリー爆弾なのでは……？

36度という炎天下の中1時間以上待ち、細心の注意を払って家まで持ち帰った「ガトー・エシレナチュール」。はやく食べたいという気持ちにせかされながら写真撮影を済ませ、やっと食べる準備が整った。

ずっと食べてみたかった憧れのケーキ、ひと思いにいただきます……！

…………あれ？

「おおおお！うめぇぇぇぇぇ！」とか「やばいくらい美味しい！」って感想が出てくると思ったんだけど。以外にも最初に出てきた思いは「…………あれ？」である。

いや、美味しいんだよ？　古き良きバターケーキという感じ。バターたっぷりのわりに軽めの口当たりで、くどさを感じさせす上品なところがさすがエシレって感じ。スポンジにもうっすら洋酒が利いていてオトナな味わいだ。

ただ、どれだけ上品で高級なバターが使われていようとバターケーキはバターケーキ。クリームやフルーツがたっぷり使われたイマドキのケーキを食べ慣れているからか、ギャップに少し驚いてしまった。

一緒に食べた家族は「昔なつかしい味」と表現していたが、おそらくその感想は間違っていない気がする。エシレが最高の素材を使って作った“バターケーキ”が「ガトー・エシレナチュール」なのだ。私には、買ったものが「バターケーキ」だという認識が足りなかったんだろうな。

微妙な締めになってしまったが、世にあるバターケーキの中では最高峰の美味しさなのだと思う。10年経っても行列が絶えないのがその証拠。手土産で持っていったら喜ばれるのは間違いない。

ただ、良いお値段するし、購入までのハードルが高いため、事前に「バターケーキ自体が好きかどうか」というのをはっきりさせておくことをオススメする。日持ちも翌日までなので、余程の甘党でない限り数人で切り分けて食べるのが無難かもしれない。

結果的にはカヌレほどの感動を得ることはできなかったので、ちょっと消化不良で終わってしまったかも。ただ、これは個人的な話であって、バターケーキがもともと好きな人にはたまらない味であることは確か。「我こそは！」という人は気合を入れて行列に挑んでみてほしい。

▼他の生菓子もいろいろ売ってます。バターケーキの購入を狙う人は熱中症対策グッズを忘れずに持っていくように！　簡単に列を抜けられないうえ待機列は直射日光ガンガンなので、水分はあったほうがいいです

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