みんな元気セヨ! 牛乳とよく合うお菓子はたくさんあると思うが、その中でも群を抜いて有名なのが一つある。「オレオ」だ。何秒間牛乳につけると一番おいしいかの研究結果(ちなみに4秒らしい)もあるほど、地球人から愛されている。

そんなオレオが何故かアメリカ人たちの韓国土産として爆買いされていたことがある。もちろん普通のオレオではなく、「OREO O’s」(オレオオズ)という名のシリアル版のオレオだ。

アメリカのものとしか思えないこのシリアルがなんで韓国土産になっていたのか。それにはこんなエピソードがある。


・アメリカが元祖なのに


アメリカ人たちが韓国で爆買いしていた理由は簡単だ。


アメリカで売ってないから


普通こういう商品って元となるものがアメリカにあり、韓国の会社がライセンスを取って韓国版を発売する形が多い。この商品も同じだ。なのに、アメリカでその元商品が売れなくなってしまったのだ。



それには大人の問題があったらしい。1998年当時アメリカの大手食品会社「KRAFT」(現 モンデリーズ・インターナショナル)には子会社としてオレオで有名な「Nabisco」とシリアルで有名な「Post」があった。

親会社が同じなので、Postからアメリカで発売されたオレオオズだったが、2007年、KRAFTが経営難でPostを売却することになってしまったのだ。

その結果、ライセンスの件でどっちでも販売することができなくなったオレオオズは、アメリカを含む各国で絶版になってしまった…が世界に唯一生産できる権利を持っている国があった。

それがまさかの韓国だ。

韓国の「ドンソ食品」はPostがKRAFTの子会社になる前からライセンスを持っており、子会社になったときにはKRAFTとも再度契約を結んだため、オレオのライセンスも取っていた。そのおかげで、オレオオズはアメリカ生まれなのに韓国でしか生産できない意味不明な状態となってしまった。


・懐かしい味らしい


アメリカ人からすれば小さい頃から食べてたのに、もう食べられなくなってしまった懐かしい味だそう。そんな懐かしい味がアジアの小さい半島でしか味わえないなんてワケがわからないが、その味を求めて韓国土産として買って帰るか、eBayで売られているのを高い値段で購入するしかなかったとか。


・実際に食べてみると


開けた瞬間からマシュマロの甘い匂いがする。



皿に移したのがこちら。オレオの色をしたチョコノワっぽい形のシリアルに細かいマシュマロがくっついていて、さらに小さいマシュマロも入っている。



まずそのまま食べてみると、甘さとサクサクした食感が際立っていて正直味がよくわからなかった。おいしいけど。



それでは牛乳をかけて…




お! これはオレオ…



なのか…⁈



もちろん全然おいしい。でも牛乳でオレオをいただくその神コンビネーションのままかって言われるとちょっと違った。どちらかといえばバニラ味強めのほんのりチョコ風味のするおいしいシリアルだ。


・今ではアメリカでも復活

アメリカ生まれなのに韓国土産として売られていたオレオオズ。アメリカ人たちの要望により2019年、12年ぶりに復活を果たしたらしい。今では韓国限定でもなくなってしまったが、韓国に来られた際には変わり種の土産としていかがだろうか。それでは今回も読んでくれてカムサハムニダ!

Screenshot:Google
参考リンク:オレオオズ公式サイト(英語)
執筆:すんぴょんす
Photo:RocketNews24.

▼Googleで韓国語でオレオオズと検索したら出てくる爆買いしているアメリカ人