2022年7月7日からついに配信がスタートした『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン2

富と名声、そして美貌を兼ね備えた女性(バチェロレッテ)と、17名の男性が真実の愛を探すための旅に出る……という恋愛リアリティショー。バチェロレッテからの愛を手に入れることができるのはたった1人だけ。旅の最後のバチェロレッテの愛を手にするのはどの男性なのか?

バチェロレッテやバチェラーの視聴者は圧倒的に女性が多い。男女では見るポイントも違うのでは……? ということで独身男性代表として、中澤星児記者にもいっしょに観てもらった。

・早くも3人が脱落する初回の自己紹介

2代目バチェロレッテは、美容関係の会社を経営している尾崎美紀さん(29歳)。若干24歳で起業し、現在は女性最年少上場を狙っているという超やり手である。しかもかつてはファッションモデルやタレント活動もしていたという、才色兼備を絵に描いたような女性である。

対する17名の男性陣は、下は22歳から上は40歳までと年齢層が幅広い。マリ共和国と日本のハーフモデルや、ニュージーランド出身のラグビー選手がいたり、舞台俳優がいたりと国籍や職業も多種多様

第1話は、男性たちの自己紹介とカクテルパーティー。ここで17名のうち残るのは14名だけ。初回で早くも3人が脱落してしまうため、ここでどれだけバチェロレッテの印象に残るかが勝負になる。短時間のうえに人数も多いので、ある意味で一番熾烈な争いになる場面だ。

参加者は必死に自己アピールをするのだが、ユニークな手で成功する者もいれば奇をてらいすぎて失敗する者もいる……。今回は突然ホラ貝を吹く劇団員、バイクで登場して去っていく謎の男、得意のダンスを披露するダンサー、そしてパーティーそっちのけで靴を縫い続ける男がいた。


・男性目線でバチェロレッテを見てもらう

女性がイイと思ってる女性は男性にモテず、女性から見たら「え〜」と思うタイプがモテる……みたいな現象があるのかもしれない。同性ウケと異性ウケは違うのだ。というわけで、独身男性の中澤記者にも『バチェロレッテ2』を観てもらった。


ゲスト:中澤星児(40才・独身)

バンドマンかつライター。 かつてロケットニュース24の企画で彼女募集をした経験あり。元サッカー部の上司・Yoshioのことを「学生時代にバズってた男」と、ことあるごとにディスるなどモテない男スピリットを持つ。でも意外と言うことが鋭い。


──星児さん『バチェロレッテ』見るの初めてでしたが、どうでしたか? 男目線での意見を聞いてみたくて。

中澤 いや〜、面白いっすね。しかし、美紀さんかわいいなあ。でもあんなに美人で仕事もできたら男は簡単に声かけられないですよね。僕の偏見ですけど、美紀さんみたいな女性って、「自分を全肯定してくれる完全なイエスマン」か「自分を叱ってくれる人」のどっちか、極端な相手を好きになると思うんですよね。

──いや、さわりの自己紹介だけで、美紀さんの分析早くないですか?


・オレたちの阿部事件

──自己紹介してた17人の男性陣の印象について聞きたいですね。

中澤 なんといっても40才のデザイナー阿部さんでしょうね。自己紹介で「あなたへのメッセージを入れた靴をパーティーでプレゼントします」って言ったばっかりに、ずっと靴を縫ってたじゃないですか。

他の参加者がガンガン美紀さんに話しかけにいってる中で、焦りながらずっっっと靴に刺繍してて、あの人だけまったくルール教えられずに参加してんのか? っていう。あれ、完全に作戦ミスでしょ。

──ちょっと「こびとの靴屋」みたいでしたね。40歳と最年長だけど、意外と抜けてるというか。

中澤 他の人が話しかけたときの対応も優しそうだったし、阿部さん絶対いい人ですよ! 残ってほしいなあ。

──ファーストインプレッションローズ(第1印象が良かった人が最初にもらえるローズ)はマクファーレンさんでしたけど、視聴者的なMVPは阿部さんですよね

中澤 (ナイナイの)岡村さんも推しメンに挙げてたけど、あれは応援せざるをえない。「オレたちの阿部」ですよ!

──他に気になった人はいましたか?

中澤 映像作家の佐藤駿さん。イケメンなんだけど話し方がオタクっぽいから

──サングラスかけて登場したり、美紀さんに謎のニックネームをつけたりなかなかエキセントリックでしたね

中澤 カクテルパーティー始まったとき、2秒で美紀さんに話しかけに行ったのとか、好きなことに情熱を傾けるオタクならではの瞬発力を感じた

──私の推しメン、始まる前は37歳の早瀬恭さんだったんですけど、自己紹介も会話も全部はしょられて第1話で落ちてしまいました……

中澤 オレたちの阿部は残ったのに、見る目ないっすね!

──私は残ったメンバーの中だと断然ジェイこと、ラグビー選手のジェイ・マクスウェルさん。見かけによらずと言ったら失礼ですけど、カードを使ったアプローチがロマンチック! 優しそう。

中澤 あ〜、いいと思うんですけど、ちょっと日本語がカタコトすぎる気がするんですよね。最後まで残るかなあ? 

──え、そのウィークポイントを自分で理解して、4枚合わせると薔薇になるカードを用意してるのとか、素敵じゃないですか! 英語で語る愛の言葉は深かったですよ。


・男性から見たNGは?

──じゃあ、これはちょっと……と思ったアプローチありました? 

中澤 相手のことを考えてない感じがしてちょっとな……と思ったのはチャラそうなダンサーの山邊さん

──自己紹介のダンスタイムは長かったけど、踊りすぎて息が切れて話せないのはちょっと可愛かったですけどねえ

中澤 うーん、でもカクテルパーティーの会話の「一言だけ言っていい? ……めっっっちゃキレイ」も浅かったんだよなあ。

──たしかにあれはチャラかったですね。私は平山大さんの自己紹介で前からくると思いきや、後ろからバイクで現れて特に会話せず去っていくの、なんかすごい「オレのペースに巻き込んでやる」感がしてヤでした。あれどう思います?

中澤 逆に僕はあの人は相手のことけっこう考えてるなって思いましたよ。「じゃ、駐車しなきゃいけないんで」って去っていくのも、いろんな人に会わなきゃいけない美紀さんからしたら会話とかしなくていいから楽じゃないですか。 

──あ〜、なるほど。そういう考え方もあるのか……。印象には残るし正解かもしれないですね。


・推しメンで男の生きざまが分かる説

中澤 ていうかね、男性の場合『バチェロレッテ』で誰を推すかで「自分の人生をどう肯定してほしいか」が出ると思うんですよ

──自分の人生の肯定……とは!? 

中澤 女性の場合は「どの人と結婚したいか」とかで推しを選ぶかもしれませんけど、男性の場合は参加者に自分を重ねるというか。

──なるほど〜! たしかに『バチェラー』だと私も自分と近いところがある女性を応援してたかも。

中澤 スタジオでコメント出してる岡村さんが「オレたちの阿部」を応援してたのも、矢部さんがマクファーレンさんを推してたのもスゲーわかるんですよ。それが選ばれることによって、自分の人生が肯定される感じがするっていうか。

──矢部さんはモテる噂も多くて、最終的に女子アナと結婚しましたし、恋愛強者感はありますよね。ロケットニュース編集部の男性陣が誰を推すか気になりますね

中澤 みんなバラバラだと思うなあ。ガンガン系のサンジュンさんは意外とダンサー山邊さんかもしれないし、羽鳥さんはイケメンマッチョの理央也くんとかですかねえ。

──星児さんが「バズってる」と目の敵にしてるYoshioさんとか誰推すんですかね

中澤 あー、Yoshioさんはまず17人の参加者を覚えられないと思います。アホだから

──ひどいな!


男性の生き様が推しメンに出る説はかなり興味深かった。気になる男性や職場の男性陣にバチェロレッテを見せて、意見を聞いてみるの……アリだと思う。

参考リンク:アマゾンプライムビデオプレスリリース
執筆:御花畑マリコ
Photo:(C) 2022 Warner Bros. International Television Production Limited