宝塚記念のタイトルホルダーの勝利は、個人的には非常に象徴的な出来事だった。今がまさにレジェンドへと駆け上がる瞬間。そんなオーラはなくもなかったけど、あのメンツと流れで勝ってしまうなんて……信じきれないものだな。現実って。

予想記事では、私(中澤)だけではなく、何年もリアル競馬を見てきた2人の記者の予想においてもタイトルホルダーが入ってなかったので難しいレースだったことが分かる。って待てよ? 大阪杯からGⅠ10レースを予想してきたわけだが、結局的中率はどれくらいだったんだろうか? 上半期を振り返ってみた。

・邪念

リアル競馬はド素人だが、ダビスタやウマ娘など競馬をテーマにしたゲームにはハマってきた私。そんな私のダビスタ知識を基にした予想に合わせて、リアル競馬を何年も見てきた原田たかし記者、御花畑マリコ記者にも予想を聞くのがロケットニュース24の競馬予想だ。

まず、大阪杯の時点ではリアル競馬参戦2回目だったド素人・私の感想を述べると、競馬番組でプロの予想屋みたいな人が外しまくっている理由が分かった。強い馬はそれだけ人気が集中してオッズが低くなりがちなため、「買って当たったところであんまり美味しくないな」という邪念が頭をよぎるのである。

・上半期の予想と結果

結果、「コイツが来たら面白いのに」という方向に予想が流れがち。もちろん、勝たないと意味がないから、オッズとロマンの綱引きになる。1レースごとに競馬の奥深さを知る想いだった。そんな上半期の10レースの予想と結果をまとめてみたところ、とんでもないことになっていた

大阪杯
中澤星児:キングオブコージ
原田たかし:レイパパレ
御花畑マリコ:エフフォーリア

結果:ポタジェ

桜花賞
中澤星児:サークルオブライフ
原田たかし:プレサージュリフト
御花畑マリコ:ウォーターナビレラ

結果:スターズオンアース

皐月賞
中澤星児:アスクビクターモア
原田たかし:キラーアビリティ
御花畑マリコ:オニャンコポン

結果:ジオグリフ

天皇賞(春)
中澤星児:アイアンバローズ
原田たかし:マカオンドール
御花畑マリコ:マカオンドール

結果:タイトルホルダー

NHKマイルカップ
中澤星児:プルパレイ
原田たかし:マテンロウオリオン
御花畑マリコ:ジャングロ

結果:ダノンスコーピオン

ヴィクトリアマイル
中澤星児:ファインルージュ
原田たかし:ファインルージュ
御花畑マリコ:ソダシ

結果:ソダシ

オークス
中澤星児:アートハウス
原田たかし:プレサージュリフト
御花畑マリコ:サークルオブライフ

結果:スターズオンアース

日本ダービー
中澤星児:プラダリア
原田たかし:ダノンベルーガ
御花畑マリコ:イクイノックス

結果:ドウデュース

安田記念
中澤星児:ファインルージュ
原田たかし:イルーシヴパンサー
御花畑マリコ:セリフォス

結果:ソングライン

宝塚記念
中澤星児:アリーヴォ
原田たかし:ディープボンド
御花畑マリコ:ステイフーリッシュ

結果:タイトルホルダー


──さて、お分かりいただけただろうか? 私も改めて見返して初めて気づいたのだが……


本命が1度しか的中していないのである(震え声)。

・粗品超え

これは「呪い」と言われる粗品さんと変わらない的中率だ。しかも、こっちは3人いる。仮に本命を当てた御花畑マリコの的中率が粗品さんレベルだとすると、他の2人は粗品さん以下である。そんな我々の現在の収支は以下の通り。


中澤星児:-4万6400円
原田たかし:-2万5800円
御花畑マリコ:-6600円


──と、全員余裕でマイナスだ。まさかこんなに勝てないとは。逆に言うと、ガチで当てたい人は我々の本命馬を外せば勝ちに近づくかもしれない。そう考えると、粗品の呪いは1頭だが、ロケニューの呪いは最大3頭消えるから大分絞れるのではないだろうか(ヤケクソ)。

まあ、結局は、知り尽くしていようが知らなかろうが、当たる時は当たるし、外れる時は外れる……それが競馬というものなのかもしれない。それでは秋にまた会いましょう。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.