軽く震えが止まらない。2022年の高松宮記念からガチ競馬に参戦した私(中澤)だが、GⅠで1番人気馬が全然来ないのである。? 現実の競馬って1番人気がこんなに勝てないもんなんスか? ダビスタとウマ娘でしか競馬を知らなかったのでビックリだ。

本日5月1日の『天皇賞(春)』も2強の雰囲気が出ているが、本当にこの2強のどちらかが来るのかい? それとも、来ないのかい? どっちなんだい!? ダビスタ脳のみでレース展開を予想した結果……来ーーーーーーーないッ!!

・理由

勢い余って結論から先に行ってしまったが、ダビスタだとしたら、少なくともタイトルホルダーには不利な条件が揃いすぎな気がする。タイトルホルダーの脚質は逃げなので先頭を狙っていくと思うが、ただでさえ3200mを逃げるというのは並大抵のことではない上、今年の『天皇賞(春)』は阪神競馬場での開催だ

すなわち、いつもの京都競馬場より直線が長く、急坂まである。必然的に逃げ切る難易度が上がるのだ。あくまでダビスタ知識だけど。

しかも、タイトルホルダーは外側の16番。プレステ1作目の『ダービースタリオン』だったら大外の番号である。大回りになるのでこれも逃げ切るには不利。ゲームだったとしてもなかなか厳しい条件なのである。

一方、2強のもう一角であるディープボンドはと言うと、これがタイトルホルダーより外枠の18番。ガチの大外となっている。脚質が差しの分、囲まれない利点があるとは言え、大回りすることもまた確定。3200mで大外にならんでも……。これがダビスタだったら私はそう思うに違いない。

・前走からレース展開を予想する

じゃあ、替わりに有利になっている実力馬はいないのか? そこでまずは、出走馬が前走で見せた脚質をまとめてみたところ、以下の表の通りとなった。


で、これを元にレース展開を予想すると……

こうなる。


ダビスタ脳で言うと、『天皇賞(春)』は先行有利。トップ集団の中にタイトルホルダー以外に優勝しそうな実力馬はいないだろうか? 調べてみたところ……

いた。


・ダビスタ脳が導き出した本命

アイアンバローズは前走の阪神大賞典ではディープボンドに敗れてこそいるものの僅差だった。また、前々走のステイヤーズステークスも2位と3000m以上の成績が安定している。しかも、馬番は1番だ。

ディープボンドが大外にいった今、ワンチャンあるのはアイアンバローズなのでは? 少なくともダビスタ脳で考えるとコイツDA。というわけで、私の本命はアイアンバローズ。


・ガチ勢に聞いてみた

前述の通り、阪神競馬場なので、最後ディープボンドが上がってくると思うがギリ届かずという予想。阪神大賞典の1着2着が逆になるのではないだろうか。さて、それでは最後に、歴戦の競馬ガチ勢である原田たかし記者と御花畑マリコ記者に予想を聞いてみよう。

原田たかし「ディープボンドとタイトルホルダーで決まりでしょうと言いたいところですが、荒れ気味の春G1戦線を考えると今回も一筋縄じゃいかないような……。

そこで思い切って本命はマカオンドールにします。先行勢が多いなか展開が向きそうですしね。あとは天皇賞と相性のいい阪神大賞典組からアイアンバローズとディープボンド。地力でタイトルホルダーも……ってフツーに人気どころですかね?

そしてこれまで相手が弱かったとはいえ圧勝続きのテーオーロイヤル、3年連続馬券を買ってるユーキャンスマイルも追い続けたいです。今度こそ当たりますように!」


御花畑マリコ「春天って、あんまり荒れないんですよね……。⑱ディープボンドが1.6倍で圧倒的人気かあ。とはいえ、まだまだ波乱の気配はあるはず。まさかの大外18番、今年は京都競馬場が改修中で阪神競馬場開催、さらにG1に弱い(と言われている)和田ジョッキー。

気になるのは、ゴールドシップ産駒の⑤マカオンドールですね。かなり長距離を走ってるのでスタミナありそう。あとは「長距離は騎手で買え」という格言があるので、ルメール騎手の②ハーツイストワールは2~3着に来そうな気がします。ハーツクライ産駒は晩成だし……。」

──とのことであった。「春天はあまり荒れない」のジンクス通りになるのか、はたまた波乱が続く2022年春のGⅠの嵐に飲みこまれるのか。その結果は本日5月1日15時40分に見届けるべし。当たれーッ!!

執筆・イラスト:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
ScreenShot:JRA IPAT