これからお伝えする記事の内容には、もしかしたら不確定な要素が含まれているかもしれない。なぜなら今回ご紹介する『J.CHICKEN(ジェイチキン)』は上海発祥のフライドチキン専門店なのだが、日本語公式サイトはおろか、ネット上にも情報がほぼ無いためである。
そのため、なるべく事実だけを忠実にお届けするつもりであるが、万が一「それは違うぜ!」なんてことがあってもご容赦いただければ幸いだ。J.CHICKEN──。謎が多すぎるフライドチキン専門店である。
・上野で発見
私、P.K.サンジュンが『J.CHICKEN』を発見したのは、つい先日のこと。地元の上野を歩いていると、真っ黄色い看板に刻まれた『J.CHICKEN』の文字が目に飛び込んできた。「はて、こんなところにチキン屋なんてあったっけ?」と思ったが、それより強烈だったのは、
「世界中7000店舗」
……の文字である。世界7000店舗とは、マクドナルドやサブウェイ級とはいえないものの「かなり大規模な飲食チェーン店」と考えていいのではないだろうか? 単純に「ケンタッキーの次に大きなフライドチキン専門店なのでは?」と感じた次第だ。
・情報が無さすぎる
だがしかし、それだけ大規模なチェーン店であるにもかかわらず、国内のネット上では『J.CHICKEN』の情報が泣けるほど少ない! それでも『J.CHICKEN』情報を掘りまくった結果、以下のことだけは判明した。
・ 上海発祥
・ 2021年に高田馬場に日本1号店がオープンしている
・ 現在国内には、高田馬場、上野、赤羽、大阪の4店舗を出店している
謎多き『J.CHICKEN』ではあるが、お店の人に聞けば色々とわかることがあるかもしれない。というわけで『J.CHICKEN 上野アメ横店』でチキンを注文しつつ、店員さんに『J.CHICKEN』のあれこれを聞いてみることにした。
……のだが、結論から申し上げると新情報はほぼ掴めなかった。判明したのは「上野店は契約店(フランチャイズ店)」ということと「店員さんが中国の人 & お客さんも半分くらいが日本語ではない」ということである。というか、店にあったポップも中国語で読めねえよ……! QRコードを読み込んだらWeChatに繋がったよ……!!
・食べるしかない
ただし、名物は丸ごと1羽を揚げた「フライドチキン(1480円)」とのこと。フライドチキンは「マーラー」「ニンニク」「黒コショウ」「クミン」などの味が2種類選べ、飲み物とバーガーを追加したセットでも1980円とかなりお得感のある価格設定だ。
今回はセットで、チキンの味は「マーラー」と「クミン」でオーダー。なお、ランチタイムで混雑していた & 揚げたてを提供してくれたため、到着までは15分弱かかった。
で、到着と同時に渡されるのがビニールの手袋だ。手袋をハメつつ、チキンをむしり取りながら食べるのが “J.CHICKEN流” のようだ。さっそく熱々のチキンを手づかみで食べてみると……
あら、おいしい!
揚げたてなので「たぶんウマいだろうな」とは思っていたが、予想通りにウマい。最大の特徴はクリスピーな衣で、サクサクどころか “ザクザク”とハードな食感が楽しめる。これはビールなどアルコールにもよく合いそうだ。
・日本にはないスタイル
また身は驚くほどプリッとしており、ジューシーな肉質を楽しめる。手袋をハメてワイルドに食らい付く楽しさも込みで『J.CHICKEN』はなかなか優良なお店ではないだろうか? 少なくとも日本ではあまり見かけない系統のフライドチキン専門店である。
看板に書いてあるので信用するしかないが、どうやら「世界中7000店舗」も伊達ではないらしい。唯一の弱点はフライドチキンがガチの熱々なので、指先を軽くヤケドすることくらい……だと思う。それを差し引いても『J.CHICKEN』は、1食の価値があるフライドチキン専門店であった。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 J.CHICKEN 上野アメ横店
住所 東京都台東区上野4-5-9 三州屋ビル1F
時間 10:30~23:30
休日 無休
参考リンク:J.CHICKEN(中国語サイト)
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼バーガーもなかなかウマし。
▼食べ終えるとこんな感じ。
▼J.CHICKEN、謎は多いがウマいぞ!