「ゴロゴロ」とか「具たっぷり」だと謳(うた)うレトルト食品は多いけれど、本当にその通りかどうかは開けてみるまで分からない。ベビーフードのレトルトも同様で、ときには「思ってたのと違った」となることも。

そうなったら悲しいので、筆者は買える限りのベビーフードを購入。具材のサイズを中心に徹底的に検証したので、レポートしたい。

・購入したもの一覧

今回購入したのは、全部で15種類。和光堂・キューピー・ピジョンの具材が大きそうなものを通販サイトの出荷数が多い順に上から5個購入した。

リストで書き出すと、こんな感じ。なお、()内が購入価格となっている。

・和光堂 BIGサイズのグーグーキッチン(138円)
・まろやかビーフシチュー
・やわらか酢豚 豚肉・鶏レバー入り
・具だくさんカレー
・お野菜たっぷりポトフ

・キューピー ベビーフードすまいるカップ(184円)
・ごろごろ野菜のチキンポトフ
・ごろごろ野菜のチキントマトシチュー
・野菜たっぷりミートスパゲティ

・ピジョン 管理栄養士の食育レシピ(138円)
・鮭のクリームシチュー
・そら豆といわしつみれの中華煮
・鶏レバーときのこのソテー 豚肉入り
・しょうが香るふんわり鶏つくね
・牛肉とお豆の和風ポテトグラタン


そのうちの1つ、和光堂のまろやかビーフシチューを開封。平皿に出すと、具材が見えてきたぞ!

ただ、サイズの違いがよくわからんな。よし、こうなったらノギスで徹底的に測ってやろうじゃないか!


各商品で一番大きそうな具をピックアップし、そのサイズをノギスで測る。これを15種類の商品で行えば、どれがもっとも具材ゴロゴロかわかるはず!

……と思ったのだが、途中で同じメーカーで同じ月齢対象のものなら、具材は共通だと気づいた。そこで、各メーカー2種類ずつ測ったところで比較をしてみることに。


その結果は……以下のとおり!



・もっとも具材がゴロゴロしていたのは……

個体差はあるだろうが、わずかな差で一番具が大きかったのは和光堂!!!

といっても、ほかのメーカーのものが悪かったわけではない。各社とも煮崩れている野菜や肉、魚は小さめだが、ゴロゴロと存在感のある1cm角くらいの大きめ具材がちゃんと入っていた。看板に偽りなしだ。

また、印象としてキューピーはかなりぎっしり具が入っていたので、どちらが食べ応えがあるかは好みによるだろう。一方で、ピジョンは具が少なめだった。


・硬さや味について

硬さも比べたいので、どのレトルトにも入っているにんじんを試食して比べてみることに。すると……

和光堂 → しっかりめの歯ざわり
キューピー → 柔らかめ
ピジョン → 一度冷凍したようなくにゃっとした感じ

……といったところで、お肉やお魚は各社とも柔らかいつみれのような食感で小さい子でも食が進むだろうなと感じた。ちなみに、食感は和光堂もよかったが、それぞれの野菜の風味があり、食べておいしく感じたのはキューピーだった。


・購入しやすさや成分

それから、近所のスーパーとドラッグストアを10軒回って、ほとんどおいてあったのが和光堂。キューピーは低月齢向けばかりで、ピジョンが置いてあるのは1件だった。手軽に買いやすいのは和光堂という印象。価格はキューピーがやや高いが、カップタイプなので出先などでは便利だろう。

また、食品成分表を見ると、気になる塩分量は各メーカーとも0.5~0.6gと適正で、亜鉛の含有量の記載があるメーカーはなく、鉄分・カルシウム量の記載があったのはピジョンだけだった。鉄分やカルシウムもしっかり与えたいときはピジョンを選ぶとよさそうに感じた。


・ベビーフードのありがたさ

比べてみて、いつも子どもに与えるばっかりでちゃんと食べ比べたことってそういえばなかったな、と気づいたし、この小さいパウチにメーカーの子どもへの愛が詰まっているのがわかってジーンとした。

改めてベビーフードのありがたみを感じたし、塩分の制限などがあるのにどれもおいしいのはすごい。これからもお世話になりまーす!

※比較後のベビーフードは子どもとおいしくいただきました。

参考リンク:授乳離乳の支援ガイド
執筆:Dえんてり
Photo:RocketNews24.

▼このように計測しました