『徳島ラーメン』と聞いて、皆さんはどんなラーメンを思い浮かべるだろう? 当編集部内でアンケートを取ったところ、正確な情報を答えられた者は7名中わずか1名。東京には徳島ラーメンを扱う店がほとんど無く、この結果もやむなしと言ったところではある。

私は徳島と縁もゆかりもない人間だが、なぜか「徳島ラーメンの素晴らしさを伝えたい」という想いは人一倍強い。ってことで今日は皆さんに徳島ラーメンの魅力をご紹介させていただこう!

・ちなみに……

なお先にお断りしておくが、私はまだ本場・徳島県で徳島ラーメンを食べたことがない。なぜなら徳島は遠いし、徳島ラーメンは徳島以外でも食べられるからだ。初めて食べたあの日から、私は徳島ラーメンの虜……というより、『ラーメン東大』の虜なのである。

『ラーメン東大』とは関西、中・四国を中心に展開する徳島ラーメンのチェーン店。今日ご紹介するのは岡山イオンモール内にある店舗だ。徳島県民をはじめとする有識者の中には「他にもおいしい店がある」といったご意見もあるかと思うが、そのへんは広い心でご容赦いただけると幸いである。いつか必ず行くぜ……徳島!

さてラーメン東大で私がいつも注文するのは1100円(税込)の『東大セット』。『ソフトドリンク』と『めんたいとろろめし』に徳島ラーメンと直接の関係があるかは不明だが、ついセットで頼みたくなってしまうのが人情だ。

カウンターに置かれた「生卵1個無料サービス」のワクワク感はハンパない。無料なら最初からセットにしときゃええやん……という意見はあろうが、自らの意思で卵を掴み取る喜びもある。

これが東大セット! 滅多に食べられないからこそ興奮もひとしお〜!


・徳島ラーメンとは

濃い色合いのスープ、もっと濃くて甘辛い豚バラ煮、そしてメンマ……ネギ以外は完全に茶色のみで構成された、一般的なスタイルの『徳島ラーメン』である。

私的な食べ方としては卵を落として視覚的に楽しんだ後、いったん卵を無視して麺を味わう。

……やはり「ク〜ッ」と唸るウマさ! スープは甘めの濃厚醤油味。確かに濃いが、見た目からイメージするほどではない。

半分ほど食べ進めたら生卵をサッとほぐして……

このビジュアル、皆さんどこかで見覚えがないだろうか?

そう。徳島ラーメンとは、日本の国民食『すき焼き』になんだかよ〜く似たラーメンなのであった。本当は卵を5個くらいブチ込みたいところだが、健康を損なう可能性もあるので我慢しよう。

またライスと合わせれば牛丼っぽくもなる。醤油、酒、みりん、砂糖……日本人って結局、この組み合わせが大好きなんだよね〜!


・徳島ラーメン難民に朗報

ここまで徳島ラーメンの魅力を手短にご紹介させていただいたが、もちろん「徳島ラーメンを食べさせる店が近所にない」という人も大勢いることと思う。そんな方にオススメしたいのが、意外と知られていないカップラーメンの存在だ。

スーパーやドラッグストアをよ〜く探すと、稀に徳島ラーメンをモチーフとしたカップ麺が売られていることがある。中でも私がオススメなのは、徳島の宝こと徳島製粉が発売する『金ちゃん 徳島らーめん こくしょうゆ味』

かやくに豚バラとネギを仕込む芸の細かさは、さすが天下の徳島製粉だ。ここに普通にお湯を注いで……

仕上げに生卵を乗っければ、かなりそれっぽい雰囲気を味わうことができるぞ! なお「近所に売ってない」という方もおられるかと思うが、さすがにそこまでは面倒みきれない。中・四国圏の知り合いに頼むなど、各自どうにか入手していただけますよう!

個人的には『博多ラーメン』『札幌ラーメン』に並ぶくらいの実力があると確信している徳島ラーメン。もし食べるチャンスが巡ってきたら絶対に絶対に逃さないで〜!!!

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.