隔離生活は娯楽が少ない。行動範囲が限られている上に、基本的に誰とも話さないので気が滅入る……。

そんな中で動画配信サービスは良い気晴らしになる。いろいろな動画を見たなかで、私(佐藤)がもっとも救われたのはお笑いだ。ネットフリックスの「トークサバイバー」はめちゃくちゃ面白かった。個室で声を殺して笑うのが大変だったほどだ。

・ドラマとトーク

この番組は、2022年3月8日から配信が始まっているトークバラエティだ。ドラマパートとフリートークパートに分かれていて、参戦した芸人はトークが面白くなければ即降板。次のエピソードに出演することができない。

最初はドラマとトークの境目がよくわからず、いきなりフリートークが始まることに戸惑うけど、見ているうちに突然始まるトークが面白くなってくる。「え? ここからフリートーク!?」と。


・第6話の狩野さんと春日さん

サスペンス調のドラマの緊張感が漂うなかで、芸人たちの繰り出すトークは軽妙であまりにもくだらない。「緊張の緩和」が絶え間なく続き、笑わずにはいられないのである。

8話のエピソードすべてが面白かったのだが、個人的には第6話「迷宮からの脱出」が猛烈に面白かった。狩野英孝さんとオードリー春日さん、2人のトークのキレがすごい! ずっと聞いていられるほど、クセになる笑いだ。

施設の個室で笑い声が漏れそうになるのを必死で堪えた。自宅で見直してゲラゲラ笑いたい! 


・話し始める “間”

この手のフリートーク番組は珍しいものではない。たとえば、フジテレビ系の「すべらない話」も芸人のエピソードトークを披露する内容になっている。だが、場の空気感が全然違う。

すべらないはサイコロの出目で誰がしゃべるかを決める。「しゃべりますよ」って感じでトークが始まるのに対して、この番組は誰ともなく話し出す。ドラマ仕立てなので、いかにも重大なセリフかのようにエピソードトークが始まるのだ。その話し始める “間” が良い。自然に話に耳が傾く。語られる内容がくだらなければくだらないほど、面白く響くのである。

意外だったのがパンサー向井さん。他の番組では見たことがないほどぶっ込んでいて、彼の印象がガラリと変わって見えた。それから他のトーク番組でも定評のある錦鯉の渡辺さんもイイ! 相方の長谷川さんの方が目立つけど、渡辺さんの持ち味が十分に引き出されている気がした。

地上波では話せないようなことが聞ける点も、配信サービスならではの強みかもしれない。


近頃笑ってないなって人は、ぜひともチェックして欲しい。ただし、大笑いできる環境での視聴を強くオススメする

執筆:佐藤英典
Screenshot:Netflix


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▼第6話、最高に面白い

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