その商品を見つけた瞬間、私、P.K.サンジュンの体は即座に「これ絶対にウマいやつ!」と反応した。その名も『チョコ入りバナナけんぴ』──。芋けんぴならぬ「バナナけんぴ」とは……その発想は無かった。
芋も大好きだけどバナナだってだーい好き! ポリポリ食べられるスティック状のバナナなんて最高やん!! どう考えても外すワケがない! ……と思いきや。結果的には想像していたものと全然違ったでござる。
・天才的な発想
細長くカットしたサツマイモを油で揚げ、砂糖をまぶした古くからのお菓子、それが「芋けんぴ」である。ポリポリとした歯応えと、後引くウマさはまさに魔性。稀に口の中に刺さるほど鋭利な芋けんぴもあるが、それでも1度食べ始めたら手を止めることは困難だ。
その芋けんぴをバナナに応用した商品が『チョコ入りバナナけんぴ』のようで、ハッキリ言って “天才の仕業” としか思えない。確かに芋けんぴも超ウマいが、バナナも確実にウマいハズ。さすがコストコ様、良い商品を仕入れやがる。
しかも「バナナけんぴ」だけではなく、チョコまで入っているとは隙は一切見当たらない。バナナとチョコの相性の良さは今さら申し上げるまでもなく、どう転んでもマズくなりようがない商品と言える。
・カロリーはお高め
コストコの『チョコ入りバナナけんぴ』は720グラム入りで1398円。中身は6パックに分かれており、120グラムあたりのカロリーは630kcalと結構お高い。そりゃバナナを油で揚げているんだもの、当然と言えば当然だ。
だがしかし、俗に「ウマいものはカロリーが高い」という名言もあるように、むしろ高カロリーなのは「チョコ入りバナナけんぴが超ウマい」という裏付けなのではなかろうか? ぶっちゃけ、ここまで確信を持って向き合うコストコの商品は久しぶりである。
というわけで、いざ実食! 「どうせウマいんでしょ?」なんて思いつつバナナけんぴを開封してみると……
あれ……?
細かすぎない?
私がイメージしていた「バナナけんぴ」は、一般的な芋けんぴサイズ。10センチとは言わないが、最低でも じゃがりこくらいのサイズ感があると思っていた。というか、これって……
バナナチップやん。
そう、バナナけんぴの正体はバナナチップを細くしたものであった。確かにバナナチップも油で揚げているため理屈は同じなのだが、バナナけんぴという商品とパッケージ画像からは「バナナチップを細くしたヤツ」とは想像できなかった。うーむ……
けんぴとは?
・味は良き
まあ、味の方はバナナチップスなので普通にウマい。もちろんチョコレートとの相性も最高だ。元からこういう食べ物だと思って食べれば何てことはないが、なんだろう? このモヤモヤした感覚は……?
ちなみに当サイトのメンバーに商品名を伏せつつ『チョコ入りバナナけんぴ』を食べてもらったところ、以下のような回答があった。
「バナナチップ」
「揚げバナナ」
「芋けんぴ……?」
ウォイ!!!!!!!!!
わずかながら「芋けんぴ」という答えもあったので『チョコ入りバナナけんぴ』は “けんぴしている” のだろう。繰り返しになるが味は全然悪くない。むしろ美味しいし好き。だが俺の想像していた “バナナけんぴ” では無かったんだよなぁ……。
というわけで、味は良いが結構な落差があったコストコのチョコ入りバナナけんぴ。念のため申し上げておくが「バナナチップを細くしたもの」だと思っていないと、ガッカリしてしまう……かもしれない。
オススメ度(☆5中): ☆☆☆(バナナチップが好きなら全然あり)
また買う度(☆5中): ☆☆☆(バナナチップが食べたいなら。でもけんぴ感は……)
オススメシチュエーション: おやつにオススメ。甘さも控えめなのでお子様もどうぞ。
参考リンク:コストコ公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.