群馬県高崎市といえば、日本一のだるまの産地であり、日本一のパスタの街でもある。日本有数の小麦の産地で “粉もの文化” が定着。なかでもパスタ料理が人気で、街の至るところにイタリアンレストランがあるのだ。毎年「キングオブパスタ」なる大会も開催されている。

今回訪れたのは、キングオブパスタの初代グランプリを受賞した有名店「ボンジョルノ」。本店は高崎駅から約5キロ離れているのだが……駅から徒歩10分ちょいの「スズラン百貨店」にも出店していると聞いたので行ってきたぞ!

・ボンジョルノへ

1982年創業のボンジョルノは、高崎市内を中心に6店舗展開している。高崎駅から1番近いのが「スズラン高崎店」なので、観光客が最も気軽に利用しやすい店舗と言えるだろう。そんなわけでテクテク歩いて行くと……おっ、スズランを発見!

群馬県前橋市に本社を置くスズラン百貨店。群馬のデパートといえばスズランなのだとか。ボンジョルノは4階婦人服・スポーツファッション売り場の一角に店を構えているという。さっそくエスカレーターで4階へ。

昭和な雰囲気が漂うデパート内に現れたのは、これまたレトロなオーラを醸し出すイタリアンレストラン。今回の主役・ボンジョルノである。地元では「ジョルノ」と呼ぶ……らしい(知り合いだけかも)。

それはさておき、私が到着したのは11時過ぎだったので待たずに入店できたが……その後すぐに満席となっていた。さすがジョルノ。

注文したのは、もちろんボンジョルノが誇る優勝パスタ「ハーブで育てた地ポークのパスタ(980円)」だ。初代キングオブパスタ受賞メニュー。聞くところによると、群馬発コンビニ「セーブオン」で商品化されたこともあるらしい。期待大!


そして待つこと約10分……


キングは大皿で登場した。


明らかに1人前以上のボリューム。濃厚なミートソースに柔らかく煮込まれた豚肉、さらに粉チーズがたっぷりとかかっている。いざ食べてみると、見た目どおりコッテリ濃いめで肉々しい味。ひと口目からガツンとくる濃厚ソースが最高にうまい

そんでもって、ホロホロと裂けながらトロけていく豚肉もやばい。これがハーブで育てた地元群馬県産のエバラ豚か。ソースとの相性も良く、濃厚な割にくどくない味わい。後を引く旨味がクセになるが、でっかいのが4枚……おかげでかなり腹一杯だ。

とにかくそこらのファミレスでは食べられない味とボリュームだろう。980円はどう考えても安い。ついでに言うと、今回ご紹介した納得の優勝メニュー以外にもピザやグラタン、リゾットなどなど……かなり種類豊富なので、色々頼んで何人かでシェアしてもいいかも。

──というわけで、高崎駅から歩いて行ける名店はぜひ覚えておいてほしい。ちなみに同店以外にも有名店はたくさんあるみたいだが……満腹すぎてパスタ店巡りはあきらめました。またの機会に別のお店にも行きます。ごちそうさまでした。


・今回ご紹介した店舗の詳細データ

名称 ボンジョルノ スズラン高崎店
住所 群馬県高崎市宮元町13-1 高崎スズラン4階
休日 スズラン高崎店に準ずる
時間 10:30〜18:30

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.