・前ページのあらすじ

眉毛が薄すぎて辛いので、生まれて初めてメンズアートメイクをやってみた結果、誤って油性マジックで眉毛を描いちゃった人みたいになった私(あひるねこ)。一体どうなってしまうのか? と思ったら……


けっこう大丈夫だった。

危ねェェェェェェエエエ! よかった……もう後戻りできないんじゃないかと震えたぞ。ちなみに余分な眉をふき取った後、再びクリームの麻酔を追加したのだが、これがまた今日一の激痛。針の傷がついている状態なのでメチャクチャしみるのだ。おそらく自分眉毛史上、屈指の痛みだろう。


そんな感じで約2時間後──。


この眉が、メイクの結果……


こうなった!



この眉が……


こうなった!



私の眉は……


こうなったぞォォォォオオオオ!!


──ご覧の通りだ。ほぼ別人と言っていい。改めて見比べるとビフォーの画像は眉毛が薄すぎて、もはやヤンキー味すら感じさせる。だいぶ印象は異なるはずだ。


ただ、実際には画像で見るよりもだいぶ濃い~仕上がりになっており、帰宅したら妻から「舞台役者かと思った」と言われてしまった。施術から数日経過すると、より自然な色合いに落ち着いてくるぞ。


が、しかし!


もちろんこれで終わりではない。アートメイクは一度やっただけでは定着しないので、冒頭でも書いたように2~3回繰り返す必要があるのだ。事実、私の眉も数カ月後にはかなり色が薄くなってしまった。元に戻っとるやないか!

担当ナースさんによると、薄くなってはいるが完全に元に戻ったワケではなく、少し残っているらしい。1回目の色の残り具合には個人差があるそうだ。なるほどなるほど。


なので再び施術を受けます。


内容は前回とほとんど同じ。


相変わらず追加の麻酔はしみるし……


油性マジックで描いた感じにもなる。



こうして二度目のメイクの結果、私の眉は……


こうなった!



私の眉は……


こうなったぞォォォォオオオオ!!


・施術完了

さて、眉自体が大きな変化を遂げたのは言うまでもないが、それに伴い、もう一つ大きく変わったことがあった。実は私、施術を受けた翌日から現在に至るまで、一度も眉ペンで眉を描いていないのだ。

そう、20年の長きにわたって使い続けてきた、生活必需品とでも呼ぶべきあの眉ペンを……! ただの一度も……! ただの1ミリたりとも……! 使っていないのである……!! こ、こんなことが……!

・革命

これは私の日々の生活において、非常に重大な出来事だった。人生が一変したと言っても過言ではないだろう。出掛ける前に眉を描くあの時間が、あの手間が、もう不要になったなんてちょっと信じられない。いまだ実感がわかなくて、半ばフワフワしたような状態だ。

上手に眉が描けない、お手入れを簡単にしたい、明るい印象になりたい──。アートメイクをする人の動機は様々だが、私の場合、心のどこかで眉ペンとの決別を願っていたのかもしれない。眉ペンよ、長い間本当にどうもありがとう。そしてさようなら。私はこれから、お前に頼らず生きていく。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.