ここ数年で急速に普及している代替肉。なかなかイイという話を聞くも、一度も食べたことない人はまだまだいるだろう。
何を隠そう私もその1人なのだが、理由は肉に遠く及ばないという先入観。どうしても超えられない壁どころか、味に大きな差があると思っていたのだ。所詮は偽物ッ……!
・ノーマルのハンバーグと食べ比べ
正直に告白すると、初めて食べる前は代替肉をナメている自分がいた。大豆は大豆で肉は肉。大豆は「畑の肉」と言われるけど、肉感さえない可能性だってあるだろうと。まるでお肉のようなおいしさ……と言いつつも〜? とナメにナメていた。
しかし、いざ口にしてみると代替肉への見方が180度変わった。今回食べてみたのはニチレイの大豆ミートのハンバーグ(税込267円)。冷凍食品にも代替肉があるのか〜と思ったことで購入してみたのだが、これが新しい扉を開いてくれた。
というのも、どこからどう見てもハンバーグ。比較のために用意したニチレイの「ミニハンバーグ」と比べても、決して見劣りしないものだったのだ。
出来上がりに関してもハーンバーグそのもので、しいて違いをいえば匂い。ミニハンバーグが肉の匂いだったのに対し、大豆はデミグラスソースの匂いがした。てっきり大豆の青臭さがすると思っていただけに、うまく処理されているなぁと驚かされた。
・ほぼ肉
さて、問題は味だが、ともにトレイのままレンチン1つで完成するのが楽でよい。そして中身を確認するためナイフを入れたら「おっ」という気持ちになった。なにしろ、そこはかとなく肉を切っている感覚がして……
中身もギュッと詰まって、実際に食べてもリアルな肉の食感なのである。よくよく噛みしめたら「大豆っぽさ」がわずかに顔を覗かせるものの、何も知らされずに食べた人の中には「美味しいハンバーグですね」と白米を欲しがることもあるだろう。
味気ないんだろうな〜なんて思っていた予想とはまったく逆の展開。デミグラスソースでの味つけの上手さもあるかもだが、それくらいにきっちりとハンバーグしていた。
ハッキリとした違いとしては、肉のハンバーグから溢れる肉汁くらい。とはいえ、それを差し引いたら大健闘の食べ応えで満足できるものだった。少なくとも、私は大豆ミートのハンバーグでも白米をガバガバ食べられる。
・食べ応えあり
1個あたり70gだから、なかなか食べ応えのある大豆ミートのハンバーグ。それでいて、ミニハンバーグと比べてコレステロール95%オフなど、体に優しい点も優れているから見逃せない。
これから代替肉の需要が増していくことは明らかで、いつしか人類が通ると思われる大豆道。今のうちから体験して改良されていく過程を味わっていくのも1つの食の楽しみ方かもしれない。
参考リンク:ニチレイ「大豆ミートのハンバーグ」
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼ミニハンバーグの断面
▼原材料