2022年2月現在「4大回転寿司チェーン店」とは、スシロー・はま寿司・くら寿司・かっぱ寿司を指す。個人的にはスシローが頭3つ分くらい飛び抜けている印象があるが、果たして本当にそうなのだろうか?
もしかしたら「スシロー」を愛するがあまり、他の回転寿司店の良さに気付いていないのでは? そこで始まったのがこの企画『4大回転寿司ガチ食べ比べ』である。第1回は圧倒的人気No.1ネタ「まぐろ」編をお届けしたい。
・スシローだけでいいのか?
ここ5年ほど、私(P.K.サンジュン)にとって回転寿司とは「スシロー」を意味していた。近場にスシローがあること、そして小さな子供がいても気兼ねなく利用できることから、月2くらいのペースでスシローを利用している。
ところがつい先日、ひょんなことから「はま寿司」に出かけたときのこと。率直に「全然悪くない。むしろネタによってはスシローより美味しいのでは?」と感じた。もしかしたら私がスシロー漬けになっている間に、他の回転寿司もレベルアップしているのではなかろうか?
ド正直に書くと、15年ほど前に行った「かっぱ寿司」は「食えたもんじゃない」と思ったし、くら寿司に至っては足を運んだこともない。それでも人としてライターとして「1つのものにこだわりすぎるのは良くない」と反省した次第だ。
願わくば『4大回転寿司ガチ食べ比べ』を実施した結果、「スシロー以外もイケるやん!」となって欲しい。また、スシローでも稀に「やたらと筋が多いまぐろ」などに出くわすことがあるため、運が必要な企画でもあるハズだ。
・1日で食べ比べる
検証方法はシンプルに、スシロー・はま寿司・くら寿司・かっぱ寿司で「まぐろ」を食べるというもの。可能な限り正確なジャッジをするため、1日(実際は3時間程度)で4つの店舗をハシゴした。なお、訪れた店は「かっぱ寿司」「くら寿司」「はま寿司」「スシロー」の順である。
今さら申し上げるまでもなく、寿司ネタのエースに君臨する まぐろ。まぐろを制する者は回転寿司を制する……のかもしれない。以下でそれぞれの「まぐろ」の感想をお伝えしよう。
・かっぱ寿司の「まぐろ(110円)」
厚めにカットされており、筋も見当たらない。やや水っぽかったことだけは気になったが「この価格なら十分」と納得する人が多いのではないだろうか? 感動はせずともガッカリもしない「無しではないまぐろ」であった。
・くら寿司の「極み熟成 まぐろ(110円)」
かっぱ寿司同様、カットは厚め。これが熟成効果なのか、ねっとり & さっくりした歯触りが好印象だ。ただ、良質な食感に旨味が追い付いていない気もした。ともあれ「110円なら十分」と言えるクオリティである。
・はま寿司「まぐろ(110円)」
ざっくりとした歯触りが印象的で、こちらも全く悪くない。くら寿司同様、旨味はやや欠けるものの、この時点では「総合力でTOP」だと感じていた……のだが。
・スシロー「まぐろ(110円)」 ※都市型店舗では132円
あくまで まぐろに限定した話であるが、ちょっとレベルが違った。ネタの大きさこそ他の回転寿司と変わらないが、しっかりまぐろの旨味を感じたのはスシローだけ。元から「スシローのまぐろはウマい」と思っていたが、短時間で食べ比べした結果、その違いを如実に感じてしまった。
とはいえ、1枚110円のまぐろである。「激ウマ!」というよりは「マイナスポイントが見当たらない」という方が正確だろうか。おそらくスシローのまぐろは、かなり原価が高いハズ。でないと、味の差の説明がつかない。まぐろに関しては「スシローの圧勝」と申し上げていいだろう。
・スシローが異常なだけ説
ただし、それまでは「かっぱ寿司」「くら寿司」「はま寿司」ともに「イマイチ」だとは1ミリも思わなかった。それぞれが「価格と同等、もしくはそれ以上の価値があるまぐろ」だと感じた次第だ。逆の言い方をすれば「スシローのまぐろ熱が異常」と言えなくもない。
というわけで、第1回『4大回転寿司ガチ食べ比べ』の「まぐろ編」はスシローに軍配が上がった。果たして、スシローを超えるネタはあるのか? 第2回は「いくら編」をお届けする予定だ。
参考リンク:スシロー 、 はま寿司 、 くら寿司 、 かっぱ寿司
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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