自分で言うのは何だが、私、P.K.サンジュンの心は “キラキラ” とは程遠い。ドロドロとまでは言わないが、例えば「東京ディズニーランド」に出かけても、どちらかと言えば “キラキラ疲れ” してしまう方だ。
だもんで、自ら「よっしゃ、ディズニーに行こう!」とはなりにくいのだが、愛する娘のためならば話は別。軽く娘に話をしてみたところ「行く行く行く!!」と大はしゃぎだったため、およそ2年ぶりに東京ディズニーランドに連れて行くことにした。
・ディズニーマニアがいない
読者のみなさんは、当サイトが誇るディズニーマニア「田代大一朗」を覚えているだろうか? ディズニーを愛し、ディズニーに愛された田代は澄んだ瞳で「ミッキーになりたいです☆」と語る全力キラキラ男子。基本的に当サイトが扱うディズニーネタは、全て田代が絡んでいた。
だがしかし、その田代が関東圏外に引っ越してしまったから、さあ大変。当サイトにおけるディズニーネタは激減し、定期的にお声がかかる取材依頼も全て丁重にお断りすることになってしまった。理由はシンプルに、私を含む全メンバーがオッサンであるため「誰もディズニーネタを扱えないから」である。
とはいえ、天下のディズニー様からせっかくお誘いいただいているのに、いつまでもお断りするのも勿体ない。どうにかならないものか……と考えてきたとき浮かんだのが「5歳の娘を動員する作戦」だ。
・娘を連れて行こう
娘はかつて「2歳児とディズニーマニアが東京ディズニーランドに行ったらこうなった」という記事でディズニーデビューを果たしており、その後もプライベートで数回東京ディズニーリゾートに足を運んでいる。
そして何より娘はディズニーが大好き! 昨年、保育園で開催されたハロウィンパーティーでは、デール(お友達がチップ)の衣装を着たくらいのディズニー愛は持ち合わせており、3歳の頃から誕生日には毎年「スタジオアリス」で、プリンセスの衣装を着て記念撮影をしている。
娘をフィルターにすれば何とかディズニーネタも書けるかもしれない──。ついでに父の株も爆上がりするハズ。というわけで、私は約1年半ぶり、娘はおよそ2年ぶりに東京ディズニーランドに足を運んだ。
・ミニーが主役のイベント
この日の取材内容は2022年1月18日(火)から始まった「トータリー・ミニーマウス」というイベント。その名の通り、ミニーマウスが主役のスペシャルイベントで、2022年3月30日まで開催される。
ぶっちゃけた話、私自身はミニーに何の思い入れもないが、娘は前日から “爆裂ミニーモード” に突入! ありったけのミニーコーディネイトを用意し、当日を待ちわびていた。普段は寝起きがメチャメチャ悪いのに、朝6時には「テンションが爆発しそう!」という謎のセリフと同時に起床した次第だ。
娘のミニーモードは東京ディズニーランドに向かう道中も全開で、乗り換えのために地上に出ると……
謎の猛ダッシュ!
娘の体中からあふれ出すミニーへのパッション。そうか娘よ、そんなに楽しみにしていたのか。そんなにミニーが好きだったとは父も知らずにいた。ならば存分に「トータリー・ミニーマウス」を楽しむがイイ──。
だがしかし、最後の最後に娘の口から出たのは意外すぎる言葉。果たしておよそ2年ぶりの東京ディズニーランドで娘がもっとも感動したこととは? ディズニーマニアでも絶対に予測できない5歳児の真実は後半へGOだ!
参考リンク:東京ディズニーリゾート公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
【ウソだろ】5歳の娘を2年ぶりに『東京ディズニーランド』に連れて行ってみた → 娘「1番楽しかったのは…」(後半)
・ミニー尽くし
ウキウキワクワクで東京ディズニーランドに到着した父と娘。娘はパークに入る前どころか、舞浜駅構内でも「あそこにミニーがいる!」などと大はしゃぎである。だって今日の主役はミニーマウス。思う存分、大好きなミニーに染まっておくれ。
父もすぐにミニーのカチューシャとサングラスを買い与え、娘のミニーモードは完全体に。「マスク + サングラス」だとやや不審者っぽいことはさておき、娘が「トータリー・ミニーマウス」を楽しむ準備は万端だ。
その「トータリー・ミニーマウス」はパレードだけではなく、パーク内の様々なところでも展開されている。例えば「センターストリート・コーヒーハウス」で展開中の「スペシャルデザート & ドリンク(1980円)」は、ミニー尽くしのスイーツセットだ。
5歳なのに「マカロンが好き」という女子力高めの娘は、ミニーだらけのスイーツにご満悦。あとはパレードを見せれば完璧……つまり、父の株も爆上がり待ったなしである。
そしてやってきたその瞬間。最前列で「トータリー・ミニーマウス」のパレードを見守る娘の前に……
ミニーがキターーーー!
プロフェッショナル意識がメチャメチャ高いミニーは、ミニーに染まった娘を見逃さなかった。サンキュー、ミニー。サンキュー、東京ディズニーランド。将来的に娘はこの瞬間のことを忘れてしまうかもしれないが、ミニーに手を振ってもらった感動は娘の心を豊かにしてくれたハズだ。
・娘、ミニーに染まる
その証拠に、パレード終了後も「ミニーが手を振ってくれたね!」と異常にテンションが高い娘。その後、パーク内を適当に散策し「リフレッシュメントコーナー」で販売されている「フルーツサンド & タピオカドリンク(1300円)」を食べれば仕上げも完璧だ。
こちらもセットには別料金で「スーベニアランチケース(1100円)」と「スーベニアタンブラー(1500円)」も追加可能で、全てを手に入れた娘は「ミニー可愛い!」と連呼しまくり。父は体力的に疲れたが、そんなに喜んでくれるなら連れてきて良かったよ──。
まだまだ娘は遊び足りない様子であったが、結局パークには6時間ほど滞在した。ゲートを出ると娘は何度も振り返り「ミニーバイバイ、また来るからね」と手を振り続ける。我が子ながら何て美しい感受性の持ち主なんだ……! これは完全に天界の子……!!
・予想外の答え
やがて舞浜駅から帰りの電車に乗り込んだ父と娘。惜しむように窓の外の東京ディズニーリゾートを眺める娘に私はこう問いかけた。「今日、何が1番楽しかった?」と──。すると……。
「えーと、アリスのティーパーティーかな」
……ウソやん。というか、それって「コーヒーカップ」やん。どこのテーマパークにもあるヤツやん。あれだけミニーまみれになっておいて、結局「アリスのティーパーティー」なのかよ……! 5歳児の答えは読めねえ……!!
ただ補足しておくと、娘は「暗闇NG」なので基本的には屋外型のアトラクションにしか乗らない。この日も乗車したのは「メリーゴーラウンド」「蒸気船マークトウェイン号」「ウエスタンリバー鉄道」くらいで、屋内型は唯一「イッツ・ア・スモールワールド」だけである。
とはいえ、最終的に「アリスのティーパーティー」が選ばれるとは予想できなかった。もちろん「ミニーのパレードも楽しかった!」とは言っていたが、真っ先に口から出るのが「アリスのティーパーティー」とは……。このアンサーはディズニーマニアも予測不可能であろう。
なお、期間中「トータリー・ミニーマウス」のパレードは、合計3種類に変化するからそちらもどうぞお見逃しなく。もちろん、東京ディズニーシーでも「トータリー・ミニーマウス」が開催されているぞ。
というわけで、5歳の娘のハートを撃ち抜きながらも、伏兵「アリスのティーパーティー」に1位をかっさらわれてしまったミニーマウス。それでも娘はミニーマウスが大好きです。だって、さっきミニーのサングラスをかけてお風呂に入ってきましたから──。
参考リンク:東京ディズニーリゾート公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.