タイトル通りだ。俺たちの心のとんかつチェーン「かつや」が2022年1月7日、今年初となる新商品『デミチキンカツ』を発売した。なるほど、こちらの意表をついて洋食を投入してきた格好であるが、そこで私(あひるねこ)は奇妙な一文を目にする。


「豚肉たっぷり」


……ん? 豚肉たっぷり? たしかチキンカツって書いてなかったっけ? 私はリアルにメニュー画像を二度見した。何かの見間違いかと思った。しかし、そこには本当に「豚肉たっぷりデミチキンカツ」と書かれていたのだ。

さすが俺たちの「かつや」、新年からいきなり意味不明である。

・かつや新商品

2022年の「かつや」の期間限定メニュー第1弾となる『デミチキンカツ』。いつも通り丼(税込759円)・定食(税込869円)・単品(税込649円)の3パターンが用意されており、当然それぞれテイクアウトも可能だ。


今回、私は定食を注文したのだが、とにもかくにも気になるのが『デミチキンカツ』の隣に書かれた「豚肉たっぷり」という一文である。いよいよ「かつや」は鶏と豚の区別もつかなくなってしまったのだろうか? とても心配だ。


気の毒に思っているところへ、私の『デミチキンカツ定食』が到着……し、た、の、だが。ここで予想外なことが起きる。こ、これは……。


たしかに豚肉たっぷり……!

・マジだった

こちらの想像の3倍くらい豚肉が見えているぞ。一体どういうことなんだ? チキンカツが主役ではなかったのか? 「かつや」によると、どうやらこれは豚肉とフライドオニオンを合わせたデミグラスソースらしい。え、お前ソースなの!?


そのルックスで……!?


・謎の虚偽申告

いやいや、どう見てもソースってツラではないぞ。たっぷりの豚肉、そして厚切りの玉ねぎからは「我こそ主役なり」という強い主張を感じる。チキンカツの存在をかき消してしまうくらい、おかず単体としてキャラが立ちまくっているのだ。


ソースというより、もはやただの合い盛り状態になっていて笑うが、一番驚いているのはチキンカツだろう。想像してみて欲しい。デミグラスソースと聞いて待っていたら、上から豚肉と玉ネギの塊が降って来るのだ。チキンカツからしてみたら、天変地異が起こったようなものである。


結果、鶏に豚をかけて食べるという謎のメニューが誕生してしまったのは想定外でしかないが、ソースを存分に吸収し、さらに仕上げのパルメザンチーズによってコクを増したチキンカツが安定のウマさであることは、彼の名誉のためにもハッキリ申し上げておきたい。

・溢れるサイコ臭

それにしても、ここで改めて浮き彫りになるのが「かつや」の異常性である。冷静に考えて、豚肉と玉ネギの集合体をソースと言い張るのはどうかしているだろう。ソースの概念どうなっとんねん。


これもし並の飲食チェーンだったら、もっと はしゃいでいるに違いない。「こんなに具材だらけなのにソースって呼んじゃってますよ僕ら! ね、面白いでしょ!? 超面白いですよね!?」と、分かりやすく表情に出てしまうはずだ。しかし、「かつや」は違う。

あくまでこのメニューはデミグラスソースがかかったチキンカツであり、それ以上でもそれ以下でもない──。本気でそう思っていそうではないか。うむ、マジで怖ぇ。これもう話通じないヤツじゃん。一切まばたきをせずに喋り出しそうである。

・今年もよろしく

「かつや」の2022年最初の期間限定メニュー『デミチキンカツ』。それはチキンカツでありながら、たしかに豚肉たっぷりという凶刃であった。おそらく多くの “かつや者” はこう確信したはずだ。今年も「かつや」はやってくれると。新年の始まりを告げるに相応しい豪砲であった。

参考リンク:かつや
執筆:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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