ジャンボ〜! ロケットニュース24ケニア特派員のチャオスです。ゴー(羽鳥)から聞いたんだけど、日本のマクドナルドってファーストフード店でポテトが品切れ中なんだってな。実はケニアのケンタッキー(KFC)でもポテトが品切れ中なんだよね。
んで。国際ニュースのAFP通信ってところが「ケニアKFCでポテト品切れ、国産イモ不使用発覚で不買運動」って記事を公開してて、それを見せてもらったんだけど、これ大袈裟に書きすぎだから。何が起きたのか、現地の視点で簡単に解説するね。
・ケニアのKFCのポテトは南ア&エジプトのイモだった
まずケニアのケンタッキーでポテトが品切れになったのね。理由は日本のマクドナルドみたいな感じだと思う。んでね、この品切れによって、ポテトの供給源が南アフリカとエジプトだったことが判明したわけ。これが問題になった。
なんでかって、ケニアには山ほどポテトがあるからさ。余ってるくらいで。なのにケンタッキーは「ケニアのポテトの品質は、ウチでは使えない」みたいにコメントしたんだよね。これに怒ったのが、ケニアの「全国ジャガイモ評議会(農民)」。(←チャオスの英文の直訳)
彼らは言った。「ケンタッキーはケニアのジャガイモを使う必要があるんじゃないのかな。だって、たくさんあるんだから。ていうか、どんなジャガイモが必要なのか教えてくれよ。そしたらそれ作るからさ」みたいなことをね。
この件について俺が思うのは、「ケンタッキーにはケニアのジャガイモを使って欲しい」ってこと。だって可哀想じゃん。余ってるのに。もったいないし。ケニアのジャガイモを使ったKFCのポテト、食ってみたいよ。
・不買運動の真相
ちなみに、AFPでは
「ソーシャルメディアでは大勢が不買運動を呼び掛け、ツイッターではハッシュタグ「#BoycottKFC(KFCをボイコットしよう)」がトレンド入りした。」
と書かれているけど、これ、ほんとごく一部のユーザーだから。「不買運動」なんて国際ニュースになるほどの騒ぎじゃないから。実際は、みんなは地味に「KFC、ポテトないのかよ」ってイラついてるだけで。
では、そんなイラついたポテト民はどうしているのかというと、なんと、“ケニアのスタバ” ことオシャレなカフェ「JAVA HOUSE(ジャバハウス)」に流れているんだよね。なんでかって?
答えは、「ジャバハウスにはポテトがあるから」に他ならないよ。美味いんだろうなぁ、ジャバのポテト……。なお、ジャバハウスもケンタッキーと同じく裕福な層しか利用しないハイグレードなお店。つまり、話をまとめよう。
・浮世離れした報道
基本的に、ケニアでケンタッキーに行ける人なんてのは、ケニアではほんのわずかな裕福層だけ。そんなわずかな世界で「ポテト不買」だなんて騒ぎがあったらしいけど、オレらには届いていない。そもそも一般庶民はKFCのポテトなんて「高くて買えない」から。
これを日本で例えるならば……そのへんはゴーにまかせるけども、「高級ホテルでの朝食に行くことをセレブたちがボイコット」に近いって言ってたよ。どうだい? どれだけ浮世離れした話か、わかったかい? 過剰に書きすぎない報道をされることを願うばかり。
長くなっちゃったけど、KFCのポテトはもちろん、ジャバハウスのポテト、オレも食ってみたい! ちなみにジャバハウスってのは、オレとゴーが軍人に機関銃で殺されそうになったカフェだよ。ではね、クワヘリ〜!
参考リンク:AFPBB News、Yahoo! News(英語)
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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