おそらく今年の「映画初め」はこの作品になるという人も多いのではないでしょうか? そう、2022年1月7日公開の映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』です。

実は私、P.K.サンジュンは、昨年の時点で同作をマスコミ向け試写会で鑑賞してきたのですが……。ハッキリ言いましょう、ノー・ウェイ・ホーム、絶対に観てください。しかも早く観てください。出来れば初日に観てください!

・前作の直後からスタート

前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の直後から始まる本作、スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム。前作の直後ということは、スパイダーマンの正体がピーターだと世界中にバラされた後、というワケ。みなさん、覚えてますか?

ネタバレにならない範囲でお話しすると、ピーターは「正体がバレる前の時間」に戻してくれるよう、ドクター・ストレンジにお願いしに行くんですね。なんやかんやあり、物語は「マルチバース」の世界に突入していきます。

・不安すぎた「マルチバース」

ざっくり説明すると「マルチバース」とは “多元宇宙論” のことを指し、あっちの世界のスパイディや向こうの世界のスパイディが、こっちの世界のスパイディと交わる世界観のこと。ぶっちゃけ、メッチャややこしくないですか?

アメコミ大好き歴が25年になろうとしていますが、個人的には「マルチバース」って “終わりの始まり” だと思ってます。だって、それ言い出したら何でもありすぎるでしょ? コミックならまだしも、映画にマルチバースを持ち込むことに関しては不安しかありませんでした。ところが……。

・最高のマルチバースだった

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観終えた私は唸りました……「こう来たか」と──。こんなマルチバースの表現の仕方があったなんて、それこそ目からウロコというか、涙を禁じ得ない手法が採用されていたのです。

もうこれ以上は申し上げられないんですが、これこそが「ノー・ウェイ・ホームだけは初日に観に行った方がイイと思う理由」で、本作は核心がネタバレした瞬間に面白味が半分以下に減少する作品と言っていいでしょう。

マスコミ向けの試写会では「絶対にネタバレしてくれるな」というお達しが5項目ほどありました。なので正規ルートのメディアはネタバレ記事を書かないハズですが、本作は昨年12月にアメリカで公開しちゃってるんですよねぇ……。

・ネタバレ絶対に厳禁

つまりは「その気になればネタバレを調べられる環境」ということ。これって非常に危険な状態で、どこかの愉快犯はSNSにネタバレをアップしないとも限りません。さらに言うと我々メディアも「公開から〇日を過ぎたら【ネタバレ】って書いて記事にしていいよ」と言われてるんです。

もう1度言いますね。本作は「核心がネタバレした瞬間に面白味が半減する作品」です。なのでいち早くご覧になって下さい。公開初日どころか、初日の早朝から観て欲しいくらいです。しかもそのネタバレが言いたくなるヤツなんですよ……絶対にネタバレをアップする不届き者が出てきますから。

どうか、どうか、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』だけはなるべく早くご覧になってください。『スパイダーマン:ホームカミング』も『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』も別に焦って観る必要はありませんでしたが、今回だけはあります。必要以上に焦って損はしないことでしょう。

・ある意味でエンドゲーム超え

ちなみに映画の価値としては『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』や『アベンジャーズ / エンドゲーム』くらいあるのではないでしょうか? 個人的には『エターナルズ』の方がよく出来ていると思いますが、作品のバリューとしてはもしかしたら過去イチかもしれません、MCUの中でね。

もう1点、余談ではありますが私、今回も日本語吹き替え版の声優をやらせていただきました。しかもセリフは2つ! ありがたいことに最後の最後に「P.K.サンジュン」と名前も出てきますので、吹き替え版をご覧になる方はぜひチェックしてください。てへっ☆

とにもかくにも『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は本当にすごい作品です。「面白い」とか「カッコイイ」を超越しちゃってますから。本当の本ッ当に『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』だけは真っ先にご覧ください。明日、2022年1月7日中にご覧になるのがベストです。

参考リンク:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
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