今開催中かつ、つい先日報じた「年末年始豪華ねた祭り」をもって、毎月恒例と化した2021年の はま寿司のフェアレビューは幕を閉じた。「年末年始豪華ねた祭り」は1月10日まで開催中なので、読者の皆さんは是非とも期間いっぱい堪能してほしい。
それにしても、毎度あの手この手の美味い寿司を繰り出してくるはま寿司。基本的にどれも美味かったが、せっかくなので個人的に最高だったものをピックアップしてみることに。
・「大切りかつお」
似たようなものが出るたびに何度も持ち出してきたが……、やはりコイツは別格だった。9月の「中とろ祭」での「大切りかつお」だ。
マジでデカく、厚さも程よいカツオが2貫で110円! コスパも神だしウマさも神で、比肩するもの無しなチャンピョンだ。ガチにプライベートでこれだけ20貫テイクアウトして食べたレベル。それでも1000円なのだからヤバい。
10月の「鹿児島県産 藁焼き鰹たたき」も同じく110円で2貫と高コスパ。藁焼き特有の香ばしさもあって良かったが、「大切りかつお」のサイズの暴力の前に屈した感がある。やはりデカさは正義。
・蒸しほたて
「北海道&東北うまいもん祭り」で食べた「蒸しほたて」も、思い出すだけで腹が減るウマさだった。この時も、「大切りかつお」同様に20貫テイクアウトした。
シャリよりも少し大きいサイズのホタテが2貫で110円。コスパ的にも強い! その後も何度かホタテ系が出てきてなんとなく思ったのだが、この時は色々と奇跡的だった可能性。
この時の「蒸しほたて」は全く水っぽくなく、良い塩梅に身が締まっていて旨味も濃く、なんというか「別格」だったのだ。たまたま厨房担当がレジェンドなスキルを持っていたのか、それとも入荷されたホタテが強かったのか、その両方か……。
この時の「蒸しほたて」に匹敵するホタテに、その後出会えていない。「金目鯛・のどぐろ100円祭り」での「大粒!青森県産蒸しほたて(110円)」も良かったが、「北海道&東北うまいもん祭り」の方が美味かった。それで2貫110円なのだからヤバい。
・「大切り銀鮭 山わさびのせ」
そんなホタテを輩出した「北海道&東北うまいもん祭り」からもう1品。サーモンはどの寿司屋でも、だいたい年中食べられるため、インパクトはあまりないかもしれない。
だが、四六時中どこでも食べられるからこそ、特に美味いヤツは印象に残る。味も香りも良く、脂ものった銀鮭が大切りで1貫110円。山わさびが乗っているのもポイントだ!
脂のノリが良いのは諸刃の剣。美味いが、量を食べるとクドくなってくる。そこを山わさびが緩和してくれるのだ。これは良い鮭の握りだった。
・「広島県産カキフライ軍艦」
「秋の味めぐりフェア」でレビューしたコイツも見逃せない。
ノーマル、お好みソース、タルタルソースの3種展開だったが、ノーマルと藻塩の相性がぶっちぎっていて、いくらでもスルッとイケてしまう。お値段は税込み165円。コスパも良し! お茶のパウダーをまぶして藻塩抹茶フレーバーにしても美味い!
何だかんだでその後のフェアでもずっとこのカキフライはあって、半ばレギュラー化している感があったのも嬉しいところ。とりあえず はま寿司に行ったら、習慣的に藻塩でカキフライを食べていた。
・鹿児島県産 活〆かんぱち
「秋の味めぐりフェア」からもう一品。1皿2貫で165円だった「鹿児島県産 活〆かんぱち」だ。風味、脂のノリ、食感の全てがハイクオリティなカンパチだった。
まあカンパチはいつどこで食べても大体ウマいという、高いポテンシャルを持つ魚。普段はウマくとも、ウマいのが普通と特別視はしないのだが、この時は旬真っ只中だったのも関係しているかもしれない。ノーマルと炙りの2種展開だったが、どちらも美味かった。
他にもウマさだけなら印象に残っているものは沢山あるのだが、今回は美味さに妥協せず、その上でコスパも良かったものだけをピックアップしてみた。
ちなみにコスパ度外視なら、やはり1皿1貫300円越えのお高いメニューが台頭してくる感じ。それは美味くて当たり前というのもあるだろうし、除外することにしたのだ。
また、記事にするようになったのが今年は半ばからだったため、夏以前のフェアで登場したものは載っていない。2022年は可能な限り全フェア漏れなく通おうと思っているので、来年の今頃どんな感想を抱いているか……今から楽しみだ。
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.