先日、JR小倉駅の土産店で『資さんめんべいコーナー』を見つけた。そういえば夏に人気ナンバーワンの肉ごぼ天うどんがめんべいになったんだっけ……と思いながら近づいてみると、看板には「ぼた餅味」なる文字。え、何何? ぼた餅もめんべいになってんのかよ。
めんべいとは、福岡土産の代名詞的存在。明太子のせんべいだから「めんべい」だ。見た目は薄っぺらいのに味は濃いめ。パリパリ食感が最高である。たしかにコラボ商品も多いのだが……ぼた餅はチャレンジャー過ぎる気がしなくもない。気になったので買ってみたぞ。
・資さんうどんとめんべいのコラボ
資さんうどんといえば、ぼた餅が超人気。お彼岸期間中は1週間で25万個を売り上げる実力の持ち主だ。ちょい塩気のあるあんこと、お店で炊き上げたふっくらモチモチのもち米が絶妙で……会計後に1パック、いや2パックくらいテイクアウトするのが “資さんあるある” である。
とはいえ、めんべいとのコラボは不安。そりゃ肉ごぼ天うどんとの相性は良かっただろう。味の想像もつく。まだ食べたことはないが、出汁の味わいやごぼうの風味は、ピリ辛のめんべいに違和感なく溶け込むはずだ。というわけで……
両方買った。
やはり大定番の「肉ごぼ天うどん味」も食べておくべきだろう。ちなみにどちらも1箱(2枚入り3袋)324円。バラマキ系のプチ土産にちょうど良さそうだ。なお、オンラインショップで買う場合は「4箱」か「8個」の購入となる。
いやいや、いくら資さんうどんの信者だとしても、いきなり「ぼた餅めんべい」を4箱買うには勇気がいるのではなかろうか。ぼた餅は好きだけど、ぼた餅めんべいは不安だぞ。ここはやはり土産店で発見した私が実験台となるべきだろう。
──と、その前に定番の「肉ごぼ天うどん味」から食べてみると……
うっっっま。こりゃ売れるわ。間違いなく「めんべいの良さ」と「肉ごぼ天うどんの良さ」がマッチしている。パリッと噛んだ後に、うどんの出汁とめんべいのピリ辛がじゅわっとしみるのだ。今まで色んな種類のめんべいを食べたけど1番好きかも……
って、主役は「ぼた餅」の方だった。
第2弾も無難に「かしわうどん」や「もつ鍋うどん」を選びたくなるところ、まさか「ぼた餅」で勝負をかけるとは……資さんの男気を感じる。
さあ果たして、気になる味は……パリッ。あああ、はいはいはいはいはいはい!
マジでぼた餅だ。なんか不思議な感覚。噛めば噛むほど……ぼた餅。つまりバリバリと音が鳴っている間はめんべいなのに、音が止んだころにはぼた餅になっている。何なんだよこの超常現象。プロマジシャンも言葉を失うレベルの「ぼた餅イリュージョン」じゃねえか。
やはり万人受けするのは「肉ごぼ天うどん」だろう。ただ「ぼた餅スペクタクル」も資さんファンなら体験しておくべきかもしれない。オンラインで8箱選ぶなら「肉ごぼ天4」「ぼた餅4」でもいいかも。気に入ったら「ぼた餅オンリー」で注文すればいい。
あと最後に1つ言っておくと、資さんのぼた餅は本当にうまいぞ。めんべいも悪くはないが、できればいつか本物のぼた餅を食べてみてほしい。めんべいを食べたら本物のぼた餅が食べたくなってしまった……ああ、資さんに行きたい。
参考リンク:資さんストア「資さんめんべい」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.