2021年11月、『あつまれ どうぶつの森』に最後の大型無料アップデートがやってきた。予定日よりも早い、まさかのフライング配信にうれしい悲鳴。
さらに11月5日には有料追加コンテンツ『あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス』が登場! 買おうかどうか迷っている、という方のためにファーストインプレッションをお届けしたい。「どんなゲームか」については公式サイトをご覧いただくとして、筆者の感じた魅力を中心にお伝えするぞ。
・『あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス』税込2500円
どうぶつたちのリクエストに応えてエクステリアやインテリアをコーディネート……というゲーム内容を聞くと、思い出すのは過去作の『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』。
アイテムの収集、おしゃれ、地域の開発、住民との交流などなど、人によってまったく違う側面から遊べる同シリーズにおいて、家具の配置や装飾、空間づくりといった「家のデザイン」に特化したゲーム内容といえる。
さっそく飛行機に搭乗して仕事に出かけよう! プレイヤーは、リゾート開発事務所「タクミライフ」のスタッフとしてお客さまに別荘を提案する。
ゲームの基本的な流れはNintendo公式YouTubeチャンネルに詳しいが、まずはお客さまからリクエストをうかがう。
次にリクエストに合いそうな立地を選ぶ。季節や時間帯などの見た目は後から変えられるので、地形を重視して選ぶイメージだ。庭を作り込みたい場合、地形が少なからず影響してくる。
あとはひたすらコーディネート! お客さまごとに必ず使用しなければいけない家具はあるが、それ以外はプレイヤーの自由。家具の価格なども関係ない。
ただし本編に登場するすべての家具が使えるわけではなく、一定の候補の中から選ぶ。使える家具は徐々に増えていくようだ。1度完成した別荘のリフォームも可能だから、新しい家具がアンロックされたら「あの家にいいかも!」とひらめくだろう。
・こんなところが魅力
限られた空間をどうアレンジするかには、プレイヤーの個性が如実に出そう! リアリティ重視で機能性を求めるか、デザインを優先するか。あるいはゲームという舞台を最大限活用して、現実にはできないような冒険をするか。
たとえば、生活のリアリティを考えるとベッドを置きたいけれど、お客さまから「ゲームセンター」「楽屋」などとテーマを出されているときに、ベッドは似合わない!
家具を置いては直し、置いては直し。「向きはこっちかな」「色は……」「小物は……」可能性は無限大だ。人によって、ひとつの依頼をこなすのにかかる時間がまったく異なりそうだ。
自分の島を作っているときは、どうしても自分の好みのものばかり置いてしまう。けれど『ハッピーホームパラダイス』の場合、お客さまの要望に応えることが大事なので、これまで使ったことのないような家具もどんどん試すことになる。自分じゃ絶対に選ばない家具のコーディネート、これがかなり楽しい!
そしてうっかり他プレイヤーのSNSなどをのぞいてしまうと、自分のデザインのショボさにびっくりする。同じ素材を使っているのに、どうしてこうも差が出るのか! 世に “神コーディネーター” が続々と誕生する予感。
ハウスシェア用の別荘をコーディネートしたり、島の空き家を開発する、という形で学校やレストランなど公共施設のコーディネートもできるそう! さらにamiiboを使うと意中のどうぶつを呼び出してコーディネートができるみたい! しずえさんの別荘、作りたい!!
なお、『ハッピーホームパラダイス』で追加される機能は、本編にも影響を与える。「しきりかべ」「はしら」「カウンター」などの新要素が自宅でも使えるようになるそう。
しかもしかも、「ベテランになったら」とのことなので、かなりゲームが進んでからになりそうだけれど、本編の島の住民にもリフォーム提案ができるらしい……!
・こんな人にオススメ
勝ち負けや点数のようなゲーム性はなく、図鑑をコンプするといったコレクション性もないので、人によってはもしかしたら「なにが楽しいのかわからない」となるかもしれない。
けれど「間取りサイトを1日中でも見ていられる人」「買いもしない家具を延々と眺めて妄想できる人」「ゲームに建築要素があるとニヤニヤしてしまう人」にとっては、時間が溶けるゲームだ。
なお、『ハッピーホームパラダイス』はあくまで追加コンテンツなので、『あつまれ どうぶつの森』本体が必要。普通に購入することもできるが、「Nintendo Switch Online+追加パック」への加入でも遊べるそう。
人を選ぶ要素はあるが、ハマる人には天職となりそうなインテリアコーディネーターのお仕事。ぜひ就職してみない?
参考リンク:My Nintendo Store
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.