ロイヤルホストって高すぎじゃない? カップラーメンを買うのも迷うレベルの貧乏生活を送っていた20代前半の頃、ライブ終わりに入ったロイホの値段にビビッて以来、ロイホには「とにかく高い」というイメージしかなかった。
時は経ち、39歳となった私(中澤)。以前の記事でもお伝えした通り、ファミレスのモーニングにハマっている。そこで、ガスト、デニーズ、ロイヤルホストのモーニングを食べてみた結果、驚くべきことにコスパ最強はロイホという結論に至ったためお伝えしたい。
・デニーズ
まず、3つのチェーンのモーニングメニューを見てみると、それぞれに特徴があることが分かる。最もシンプルなのはデニーズ。デニーズのモーニングセットはドリンクバー付きで税抜き599円均一となっているのだ。
内容も大きく分けて2種類。「ベーコン、ソーセージ、卵、サラダ+パン or ご飯、味噌汁」の組み合わせか、「ちょっと良いサラダ+パン or ご飯、味噌汁」の組み合わせとなっている。
・ガスト
次に、ガストのモーニングはバリエーションが豊富。価格帯は税抜き399円から699円と幅広く、価格が上がるごとにボリューミーになっていく。
ドリンクバーだけではなく、スープバーつきなのも嬉しいところ。最も高いボリュームモーニングセットは、目玉焼きとソーセージとサラダに、ハンバーグまでセットになっていてランチでも通用するボリューム感である。
・ロイヤルホスト
最後に、価格がズバ抜けているのがロイヤルホスト。最も安いモーニングプレート(税抜き450円)でさえドリンクバーを付けたら税抜き660円と、ガストのボリュームモーニング並の価格となる。
最も高いのは「朝のアンガスサーロインステーキ膳(税抜き1830円)」、まあこれはステーキだしなって感じだが、「オムレツモーニング」も税抜き1280円だ。
──こう並べて見ると、20代の私が、ロイヤルホストに「高い」というイメージしか持たなかったこともお分かりいただけるのではないだろうか。高級感を求めてファミレスに行くわけでもないしな。
・コスパ最強がロイホになる理由
しかし、それでも私は現在、モーニングにおいてはロイヤルホストのコスパが最強だと思う。繰り返すが、価格を見たら高いし、別にファミレスに高級感は求めていないのだが……
圧倒的にウマイのだ。別にグルメなわけでもない私でも、ハッキリ分かるくらい全然違う。その違いをもっと細かく言及するならばパンがめちゃくちゃウマイ。
普通の食パンと英国風パンを選べるわけだが、この英国風パンがマジで本格派。その自然な甘みと香ばしさは、イギリスのド田舎ノーサンバーランド州の麦畑に囲まれたモーテルで食べた朝食が脳裏にフラッシュバックするレベルであった。本格度がガストのフランスパンの比じゃない。
高いんだからウマイのは当たり前だろと思う人もいるだろうが、他の料理のクオリティーの違いが価格差を見ると妥当に思える程度なだけにパンの差がヤバイことがより鮮明に感じられる。
意識がイギリスまでぶっ飛ばされるのだ。実際、ノーサンバーランドに行こうと思ったら往復30万円くらいかかるので、ロイホのモーニング程度の価格でその雰囲気が味わえるならコスパ最強と言えるだろう。
・ファミレスのモーニングの立ち位置
極めつけはこれがモーニングであるという事実。別に朝食を食べなくても大丈夫な私にとって、ファミレスのモーニングは習慣的に通うような類のものではない。普通は利用しないものだ。
歯に衣着せずに言うと、なんとなく普通のものを500円くらい払って食べるくらいなら、家で納豆とか食べて出社する方を選ぶ。ゆえに、わざわざファミレスに行っても「これを食べたい」と思うような特別性がモーニングには必要だと考える。それがあるのは、ロイホのモーニングだけのように感じた。
ロイホってあのコスパ悪いファミレスでしょ? そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。しかし、今はまたロイホに行きたくなっている。高めの価格設定でも、さらに超えていく内容。それがロイホのコスパなのかもしれない。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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