凄いものを食べてしまった……!
ほんの数十分の間に、これまで抱いていた「りんご飴」の概念が跡形もなく崩壊。自分の中の「美味いパフェ」の最高峰が標高27000メートルほど記録更新されてしまった感。この世で最もハイクオリティなリンゴ系スイーツの一つじゃないかというレベル。
・最寄りは竹芝桟橋
それが、ホテル インターコンチネンタル 東京ベイの1階 ニューヨークラウンジにて提供されている「りんご飴のパフェ」。2021年9月1日から11月30日までの期間限定だ。
ビジュアルに惹かれて食べに行ってみたのだが、とにかく凄まじいの一言。お値段は単品で税込み3080円。ドリンクセットなら3520円(平日のみ。土日祝慈は3850円)。他に、ホテルのラウンジなのでサービス料がかかる(これは普通)。
この通り、額面だけ見ればそれなりにするのは間違いない。しかし、これを食べずに終わる人生の方が損をしている感すらするほど、このパフェは規格外だった。アクセスできるなら、そしてリンゴがNGでなければ、食べた方がハッピーになれると思う。
・りんご飴のパフェ
その現物がこちら
トップはキラッキラに輝くリンゴの飴細工。葉っぱや、アーティスティックに伸びている枝の部分も飴。こんなに光ってるリンゴはクリスマスツリーの飾り以外で見たことは無かったが、実際にテンションは子供の頃のクリスマス並みにブチ上がる。
その飴をフォークでパリパリと割ると、中にはリンゴのゼリーやアイスクリームが。
・わからない
さて、ここで一つ皆さんに謝罪しなければならないことがある。本来であれば、いつものように味を可能な限り何かに例えて解説を試みるのだが……
_人人人人人人人人人人人_
> 全っ然わからなかった <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
職業柄、高級な美味いものから凄まじく不味いもの、庶民的なもの、普通に生きていたら食べることなく終わるであろうレアなものなど、筆者は色々と食べる機会に恵まれている方だと思う。しかし、それでは足りなかったということだろう。
メインの食材はただのリンゴなはずの「りんご飴のパフェ」の味については、舌の上で何が起きているのかわからないまま終わってしまったのだ……! 何という不覚。
逆に、このパフェが余りに規格外すぎたと主張したい。理解が追い付いたのはビジュアルと、飴と、アイスと、リンゴゼリー程度。食べている時はこんな感じだったのだ。
筆者「ヤバい、リンゴがヤバい……!」
筆者「嘘やろ? マジにリンゴ? 美味すぎるだろ……!」
筆者「知ってるリンゴじゃない……もう何もわからない……」
・もはや魔法
いったいリンゴに何をどうしたらこうも美味くなるのか。とにかく前代未聞レベルで美味いリンゴ。いや、本当にリンゴなのだろうか? 何か未知のテクノロジーが産出した謎のフルーツだったりしないだろうか。
サイズ的には中くらいのパフェ程度にもかかわらず、色々と仕込まれまくっていて味も食感もコロコロ変わる。そして、それぞれの要素の複雑さが、その時感じている味について思考をまとめることを許してくれない。
従来「リンゴ」から予測できた味を圧倒的に超えた理解不能な美味さのナニかが、怒涛の勢いで味覚を襲う。きっと魔法にかけられたらこんな感じなんだと思う。あるいは新手のスタンド使いの攻撃を受けている時。
何か手掛かりは無いかと公式HPを見ると、以下の一文が。
「シェフによる様々な調理法で、旬のりんごの味や食感の変化をお楽しみいただける一品」
なるほど、そういうことか。リンゴという食材に、パフェ化するに適した様々な調理法を施し、それをこのグラス1杯分の中にブチ込んだ……と。
同じリンゴなのに味や食感が目まぐるしく変わる道理は、なんとなく把握できた感。そして美味さを言葉にできないのは、その技術が半端無いから説。ほら、どの分野でも「達人の技」って、素人には何をやってるか全くわからないことが多いじゃないですか。ね?
ちなみにメニューには、使用されている調理法も記されていた。
ラウンジの方によると、この「りんご飴のパフェ」は、プロのシェフの方々も食べにくるそうだ。きっと、プロだからこそ得られるものが色々とあるのだろう。ド素人の庶民な筆者でも、とにかく凄まじいことだけは感じ取れたので。
予約等については公式HPを見て欲しい。ネット予約からだと2人からだが、席があれば電話から1人での利用予約も可能とのこと。平日ならまず無くなることはないそうだが、土日は昼過ぎ辺りでその日準備した分がなくなってしまうこともあるとか。
ぶっちゃけこのクオリティを文章や画像から十分に追体験することは、どんな食レポをもってしても困難だと思う。是非実際に食べて、言葉にならないヤバさを体験して欲しい。リンゴ食ってこんなに感動したのは初めて。ミラクルでマジカルで最高にハッピーだった。
参考リンク:インターコンチネンタル 東京ベイ
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼今回はドリンクセットでアイスコーヒーにしたのだが、個人的には紅茶の方が良かった気がする。