デカさとはロマンだ。「大きい!」とか「大盛り!」と言われるとついつい食べたくなる私(中澤)。大食いというわけではないんだけどメニューで見かけるとサラッと大盛にしてしまう。すなわちロマン。

そんな男のロマンを感じるキャンペーンが2021年9月17日からくら寿司で開催されている。その名も『特大切り・特盛フェア』だ。大切りどころか「特大切り」、大盛りどころか「特盛」……はたしてどれほどのものなのか。特盛・特大切りとついているメニューを全部食べてみた。

・回転寿司チェーンの大切り

まず、今回の『特大切り・特盛フェア』の中で、「大切り○○」とか「特盛り○○」とかデカさをアピールしている商品名がついたネタは8個ある。しかしながら、回転寿司チェーンの大切りが本当にデカイとは限らない。

例えば、大切りのトロよりレギュラーメニューのハマチの方が大きいとかは普通だ。なぜなら、ほとんどの場合、大切りは「普段に比べて大切り」という意味で使われるから。客観的なデカさとはまた別の話になりがち。

ネタによって価値も全然違うので、当たり前のことなのだが、やはり大切りフェアともなれば「デッッッカ!」と思わせてほしいのが人情である。そこで実際にデカさをアピールしているネタを全て注文して、直感で感じたデカさのみを5段階評価で判断してみた。その結果を以下にまとめる。

・特大切りゆず漬けサーモン(220円)

大切り度:★★★☆☆ 星3つ
「大切り」というワードに対してある程度納得のあるデカさ。ただし、「特大切り」かと言うと、そこまでではないかもしれない。


・特盛!こぼれ本ズワイガニにぎり(220円)

特盛度:★★☆☆☆ 星2つ
確かにこぼれているが、「特盛」と言われるともうちょっといけそうな印象。


・特盛!赤えびにぎり(220円)

特盛度:★★★★★ 星5つ
これぞ特盛という感じ。ある程度赤えびを食べないとシャリにたどり着かない。


・特大切り!かんぱち(110円)

大切り度:★★☆☆☆ 星2つ
厚いと言えば厚いが、「特大切り」と言うにはなんか哀愁が漂っている。


・特大切り!とり天タルタル(110円)

大切り度:★★★★★ 星5つ
デッッッカ! 文句なく特大切りである。シャリがオマケ。


・特大切り!いか天タルタル(110円)

大切り度:★★★★★ 星5つ
上に同じ。


・肉厚!あぶりえび(220円)

大切り度:★☆☆☆☆ 星1つ
普段よりは大きい海老なんだろうなという感じ。


・特大切り!うな丼にぎり(220円)

大切り度:★★★★★ 星5つ
うなぎのにぎりでこんなにデカイの初めて見たってレベル。


──以上である。改めて見ると、星5つが半数に上っているため、個人的には『特大切り・特盛フェア』という名前に嘘はなかったように思う。ちなみに、フェアにはデカさアピールしていないネタもあるのだが、その中では「とろけるたら白子ポン酢(220円)」と「揚げたて活〆穴子天(220円)」がデカかった

・もう1度食べたい寿司

なお、上記はシンプルなデカさのみの評価である。味を含めると、もう1度注文したいのは「特大切りゆず漬けサーモン」と「特大切り!うな丼にぎり」。

「特大切りゆず漬けサーモン」はゆずの風味がしっかりついていて爽やかな後味なのが良い。「特大切り!うな丼にぎり」は、ぐにゅぐにゅしておらずふわっとした身がウマかった。

回転寿司チェーンが掲げる「大盛」の良いところは、自分で食べる量を調節できるところ。そのため、注文したのに食べきれないという事態にはならないはず。その代わり選ぶのに迷うのもまた事実。本記事が、くら寿司『特大切り・特盛フェア』で迷った時の参考になれば幸いだ。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.