これは絶対にヤバいに決まってる──。何の話かと言うと、日清食品が発売を開始した『カップヌードルソーダ』のことである。ソーダ味のカップヌードルもヤバいが、カップヌードル味のソーダはさらにヤバい。
日清食品によれば「おいしいかどうかはあなた次第」「想像の斜め上を行く仕上がり」とのことだが、実際のところはどうなのか? 飲んでみたのでご報告しよう。
・勢いづくカップヌードル
今年で発売50周年を迎える「日清カップヌードル」が、例年以上にぶっ飛ばしている。ここ数カ月だけでも「カップヌードルうまい棒」や「合体シリーズ」を展開してきたが、その極めつけが『カップヌードルソーダ』であろう。
カップヌードルソーダとは、定番の4フレーバー「しょう油」「シーフード」「カレー」「チリトマト」の味を再現した炭酸飲料のこと。どう考えてもヤバい予感しかしない。
同商品は日清食品グループのオンラインストアを始め、いくつかのECサイトで販売中なので、詳しくは公式サイトを確認して欲しい。なお、単品での販売はしていないため価格は未設定となっている。
・飲んでみた
さて、これまでも数々の奇抜な商品を手掛けてきた日清食品であるが、最終的には「でもウマい」という救いがあった。……が、ソーダに関しては初めて「まずい」「飲めない」という結論になる可能性が高い。
というわけで、日清から送られてきたカップヌードルソーダ4種類を、それぞれ飲んでみることにした。以下で、美味しかった順に発表しよう。
・第1位: チリトマト
ハッキリ言って全然悪くない。甘みもあるが「炭酸トマトジュース」といった感覚だ。もうちょっと工夫すれば普通に販売もできそうなクオリティ。トマトの香りが気に入った。
・第2位: カップヌードル(しょう油)
一言で表すならば「濃厚ジンジャーエール」といったところか。香りだけは微かにカップヌードルの気配が漂っていたが、味自体は悪くない。ただし特別美味しいジンジャーエールとも感じなかった。
・第3位: カレー
香りがビビるほどカレー。そして後味はもっとビビるほどカレーである。飲めなくはないが、無理してまで飲みたくない。ウマいかマズいかと問われれば、素直に「マズい」と即答できるくらいにはマズかった。
・最下位: シーフード
ブッチギリでマズい。何度飲み直してもマズい。いや、3口目くらいで戦意喪失するほどマズかったのが「シーフード」だ。カテゴリー的には “カルピスソーダ系” に含まれるのだろうが、それにしてもこれは飲めなかった。
具体的にはマズいミルク系の後味が、いつまでも口の中に残り続ける感じ。原材料に「エビ」などが含まれているせいか、ソーダとしてはイヤな味しかしない。圧倒的に激マズだ。
ご覧のように、悪くないものがある一方で、マズいものも紛れていたカップヌードルソーダ。だがしかし、個人的には「逃げずによく再現した!」と日清に敬意を表したい。それなりのもので誤魔化さず、マズいものをそのまま世に送り出した日清は立派だ。
というわけで、カップヌードルソーダはなかなかの衝撃作なので、興味がある人はぜひ参考にしていただきたい。日清からこんなにマズい商品が出ることは滅多にないから、ある意味で歴史の証人になるチャンス……かもしれない。
参考リンク:日清食品公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]