東京・秋葉原を歩いているとき、上の看板をモスバーガー前で発見した。「夜、モス、寄る?」とただのダジャレなのだが、多くの人はアレが頭をよぎるはずだ。

そう……夜マック! 看板をよく見ると「夜モス」とは言い切っておらず、疑問形とダジャレで何かをごまかしているような気がしなくもないが、これは紛れもなく夜モスだろう。

モスバーガーよ、こんなものを密かに販売していたのか! と思いながら入店して食べてみたら、「こりゃ記事にせねば!」となるクオリティであった。

・夜モス

夜モスについてもう少し詳しく説明しておこう。私が見つけたのは『玉子カツライスバーガー(税込490円)』と『鶏もも素揚げライスバーガー(税込440円)』の2種類で、どちらも店舗限定。なおかつ、2商品とも15時から販売とのこと。


夜マックが17時からの販売だから、モスの方が2時間ほど早いってことになる。それから、メニュー名のとおり どちらもライスバーガーだ。

モスバーガーがもっとも得意としているジャンルと言ってもいいだろう。それだけモスのライスバーガーは強豪揃いだが、夜モスの2つは激戦区を勝ち上がってくるだけの力を十分に備えている。


どちらも、モスのライスバーガーの代名詞『海鮮かきあげ』よりも味が濃く、一般受けしそう。むしろ、嫌いな人がいるのかと思うような味付けだ。

強いて言うならば、『鶏もも素揚げ』のちょいピリ辛風味が「少しでも辛いものは受け付けない」って人には厳しいかもな〜って程度。総合的に見て、2商品とも全国で売らないのが不思議なほどの味である。


なので、「店舗限定」ってのがつくづく悔やまれる。ちなみに、問い合わせたところ販売店舗は以下の通り。


・販売店舗

東京都:成増店、大崎店、芝大門店、秋葉原末広町店、市谷田町店、国立大学通り店、渋谷道玄坂店

神奈川県:関内店

千葉県:柏東口店

※2021年9月6日時点

──たったの9店舗! 聞けばどの店舗も15時からの販売らしいが……なにより店舗数が少ない! 少なすぎる!!



・遠慮しすぎるモス

店舗数だけではなく、そもそも「夜、モス、寄る?」からして遠慮しすぎている気がしなくもない。「『夜モス』と言い切っちゃったらマクドナルドと被るから止めておきます」的な匂いといおうか。

このあたりは憶測であり本当のところは分からないが、一度味わった身としては「夜モス」として大々的に売り出してほしいところ。もしマクドナルドの存在が気になるのなら、「夕(ゆう)モス」でもいい。なんでもいいから、とにかく全店舗で販売して欲しい……!

執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.