「絵の具じゃん……」
アイシャドウパレットを見る度に、こう思わずにはいられない。アイシャドウも絵の具も色をつけるために使うものだし、あとはもっと色が豊富なら画材として使えてしまうのでは、と。
そんなある日、120色という大ボリュームのアイシャドウパレットが販売されているとの情報を手に入れた。そこまで色が揃っているのなら、絵を描けてしまうのでは……? 善は急げだ! レッツお絵描き!!
・描ける……描けるぞ……!!
アイシャドウパレットは一見電子機器でも入っているのか? と錯覚しそうなスタイリッシュな箱に入ってやって来た。さっそく開封してみると……
鮮やか!!!!!!!!!
商品説明に「特殊メイク、コスプレ、ボディペイントに」と書いてあっただけあり、非常に強気な色たちが揃っている。
100均で画用紙と水彩用の絵筆を購入して、いざお絵かきチャレンジ!! 検証直前にYouTubeで見かけてかわいいな……と思ったので、インコを描いてみることにした。
まず、シャーペンで下描きをする。
アイシャドウは粉末のため、着彩してから消しゴムをかけるとおそらく色が混ざって大変なことになる。そのため、うっすらと目視できる程度に下描きの線を消した。
下準備が終わったところで、いよいよ塗りの工程へ!
ここだけ見たら完全に絵の具を使おうとしているように見えるが、アイシャドウである。ドキドキしながら画用紙の上でそっと筆をスライドしてみると……
ほんのりと青く色づく画用紙! ちゃんと着彩できてる~~~!!! しかし、1つだけ気になったことが。
めちゃくちゃ粉が飛び散ってる。
気付いたら紙のあらゆるところに粉がFly awayしており、このままでは全く関係のないところに着彩されかねない。慌ててそっと筆で回収しつつ、本来色を乗せたかったところに運んでいく。
運んでも運んでも筆についた粉が元気に飛び出してしまうため、途中で心が折れかけた。全然言うこと聞いてくれないんですけど。元気な園児か?
それでも何度か繰り返すとだんだん紙に馴染んでくれたようで、目視できる粉の塊はなくなった。
実際に作業をしてみて気づいたのだが、アイシャドウで絵を描く場合は絵の具を使う時のように筆をスライドさせるよりも、ぽんぽんと叩くように着彩していった方が綺麗に塗ることができた。
そういえば、実際にメイクをする時もフェイスパウダーなどは叩くように肌に乗せた方がいいって聞いたことがあるな……先人の知恵はありがたい。
・完成
そんなこんなで、飛び散る粉と格闘しつつ作業をすること1時間。完成した作品がこちら!
いかかだろうか? 個人的には、インコの可愛らしさによく合った表現になったと思う。パステルや色鉛筆などの画材では、このふんわりとした優しいタッチは出せなさそうだ。筆者は基本デジタルで絵を描く派だが、表現の1つとして覚えておきたい。
・もちろんメイク道具としても優秀
本来のメイク道具としての発色はどうなのか気になったので、皮膚にも塗ってみた。
筆者の肌がイエローベース寄りなので黄色は埋もれてしまった感があるが、そのほかの色ははっきりと分かる。画用紙に塗った時と同じように綺麗に発色していたぞ。
一般的にドラッグストアなどで販売されているアイシャドウパレットは3~5色で安くても800円ほど(1色約160円)だが、こちらのアイシャドウパレットは筆者の購入したショップでは120色入って1980円(1色約16.5円)だった。
今回筆者が購入したのは鮮やかな色が多いタイプだったが、普段使いできそうな色が多く入ったタイプも販売されているようだ。最近メイクをあまり変えていないな……という人は、このパレットを使って思い切ってイメチェンしてみるのもアリかもしれない!
参考リンク:楽天市場
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
▼白く残しておきたいところに飛び散った時はどうしてくれようかと思った
▼手に持った時の大きさはこのくらい