福岡県は北九州人のソウルフードと言えば “資さんうどん” だ。数ある福岡うどんの中でも、特徴的なあの出汁や麺の食感、メニューの豊富さや店舗の雰囲気など、どこを切り取っても他では得られない魅力がある。

そんな資さんうどんの40年にわたる軌跡をギュギュっと詰めこんだ『SUKESAN BOOK(税込990円)』がこのたび発売された。ファンとしては買わん理由が見つからんやんかー! さっそく入手して読んでみたばい。


・福岡うどんロスの人にとって強い味方

福岡に住んでいたころは資さんうどんをはじめ、福岡うどんに対して今ほどの愛着と情熱を持ってはいなかったように思う。普通に大好きだったし、明日死ぬとしたら最後に食べたいものとして挙げるくらいな感じだった。

いつでも手の届くところにソレらはあり、当たり前に日常的に食べ過ぎていたのだ。まさか県外に出ると、これほどまで福岡うどんに出会えなくなるとは……。いと悲しだ。

オンラインショップのラインアップが充実している資さんうどんは、そんな福岡うどんロス民の強い味方。県外で暮らしていても、変わらぬ地元の味を楽しませてくれる、かけがえのない存在だ。

その上、ファンブックまでも作ってくれるなんて。推し(資さん)からの供給過多で、記者の幸せ指数は上がりっぱなしである。さっそくオンラインショップ “資さんストア” にて、本を購入だっ! 


・美味しいのには理由があると知る

とは言え、である。正直、ここだけの話『SUKESAN BOOK』にさほど期待はしていなかった。お得なクーポンが付いてくることを謳(うた)っていたしで、そっちがメインなのかなくらいに思っていた。

ところがどっこい!! 読みものとして、かなり面白い。サラッと目を通すだけのつもりが、ガッツリ読み込んでしまった。広告ひとつ取ってみても、みなさんの資さん愛が詰まっていて最高だ。

中でも記者が感動したのは “資さんうどんの味” に関する章。これまで、資さんうどんが美味しいことは再三言ってきたが、同書を読んで納得だ。あの味に行き着きその味をキープするまでには、生半可でない探求心と努力があったことを知る。

記者は上記したように何の気なしに食べていたので、味について深く考えたことはなかった。まさか出汁はアレから取っていたなんて、また麺や器、店舗の空間づくりにそこまで気を配っていたなんて……!! 

美味しいのには美味しいなりの、歴史と理由があったのだ。驚きに次ぐ驚きで、読了後はまるで壮大な1本の映画を見たような満足感を得た次第。いやあ、資さんバリすごーー! 


・クーポンを使える日を願って

読む前、巻末についているクーポンは福岡に住む親にでも送ろうかと思っていた記者。しかしこれは是が非でも地元に帰り、自分でその味を嚙みしめるべきだと考えを改めた。

幸いにもクーポンの期限は2022年8月31日。今後、世の中の事情がどうなるかはわからないが一縷の望みをかけたい。地元にフラっと帰ることができる日が来ることを願い、お守り代わりに持っていたいと思う。


『SUKESAN BOOK』を読めば、今まで以上に資さんと福岡うどんに愛着を持つこと必至。もちろん福岡うどんに馴染みがない人でも、十二分に楽しむことができるぞ。

気になる販売所は、福岡県内の書店・コンビニエンスストア(ローソン、ファミリーマート)および山口・佐賀・熊本・大分・長崎の主要書店、Amazon、資さんストア(通販サイト)だ。今すぐチェックしてみらんね~! 

参考リンク:SUKESAN BOOK
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

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