先日近所のファミリーマートにて、面白そうな新作酎ハイを見つけた。それが「和がさね酎ハイ」だ。フレーバーは2種。ゆず&生姜と、すだち&山椒。缶チューハイのフレーバーとしては珍しい気がする

どちらもベースはウオッカでアルコール度数は5%。お値段は199円だ。面白そうだったのでさっそく飲んでみたぞ!

・キレッキレでドライ

まずは すだち&山椒の方からいってみよう。キャップを開けて香りをチェック。なかなかにパワフルな すだち の香りがウマそうだ。


色は透明で、炭酸は弱め。


飲んでみると、最初に来るのはキレのある酸味。すだちがバチバチに効いている。そして後から山椒がピリッとくる。なるほど……この体験は初めてだ。トータルの味わいとしては辛口でドライ。ほんのり甘みがあるが、すだちと山椒が勝っている。

舌での味わいそのものよりも、飲んだ後に鼻に抜けていく香りが本命ではないか……と個人的には感じた。これはウマい。夏の暑い気候ともよくあっている。料理との相性もかなり良さそうだ。食事中にステーキや魚の塩焼きなどとあわせたい感。


・甘く爽やか

お次は ゆず&生姜だ。開封して漂ってくる香りは圧倒的に生姜。しかし、飲むと真っ先に味覚に来るのは甘い柚子味。そして喉の奥の方を、山椒とは違う方向でピリッと刺してくる生姜。生姜湯を冷やして、甘い柚子味にしたらこんな感じになるだろうか。

生姜特有の、飲んだ後に体の中が暖かくなるような感覚(さすがに言わなくてもわかるとは思うが、アルコール由来のそれとは別物)も、味わいの一部として楽しめる。甘いことは甘いが、甘ったるいというほどではなく、爽やかで心地よい塩梅だ。

料理との相性も悪くは無いと思うが、どちらかというとデザート的な感覚で、これ単体でまったりと飲むのが良さそうに思う。


・面白い

個人的に酎ハイを飲むときには、アルコール感の無さを重視することが多いのだが、今回その辺りは割と普通だと思う。何よりもスムーズな飲み口を第一に求める方は、「素滴しぼり 果汁100%」カルディのレモンサワーの方が良いかもしれない。

しかし「和がさね酎ハイ」の、山椒と生姜由来の2種類の刺激を上手く味わいに取り入れてくるスタイルはなかなか斬新で、飲んでいて面白い。ほう、そういうのもあるのか……と、素で井之頭五郎みたいな感動を抱いてしまった。

この商品がヒットしたら、この手の刺激の強い素材を使った味付けのチューハイが、色んなメーカーから出て増えそうな予感がする。新しい世界の幕開け感。

なお、筆者が数日前にファミマで買った時には「ファミリーマート 先行販売」というポップがついていた。気になる方は最寄りのファミマで探してみてくれ!

参考リンク:和がさね酎ハイ
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.