
コンビニの商品棚の中で、そのカツサンドは「自分だけ別格なんで」と言っているかのようだった。もっと言うなら、「自分は本来コンビニじゃなくて伊勢丹とかに置かれるレベルなんで」と言っているかのようだった。
さらに言うなら、どこかオレ様的。サンドイッチ界のズラタン(イブラヒモビッチ)的だった。つまるところ、パッケージからして別格感が漂っていたのだが、問題は中身が見えないということ。商品写真は載っているものの、透明なパッケージじゃないから実物が分からない。
そのあたりもまた「他とは違う」と感じさせる一因かと思われるが、買う立場になると「メーカーが撮った商品写真じゃなくてモノを見たい」って気持ちになるはず。そこで実際に購入し、傲慢(ごうまん)なカツサンドを丸ハダカにしてやったぞ。
・ファミマの新商品
問題のカツサンドは、『厚切りやわらか ひれかつサンド』という。ファミリーマートが2021年6月29日より販売開始した新商品で、価格は税込450円。コンビニのサンドイッチとしては決して安くない。
それだけカツが分厚いのかもしれないが、そもそも最近は厚切り系のカツサンドが結構出ている。ファミマからも『厚切りロースカツサンド(税込380円)』が販売されており、カツは結構な分厚さだ。
傲慢なる新ヒレカツサンドは、この分厚さを超えるというのか。パッケージから漂う「三角にカットされた庶民派サンドイッチと一緒にしないでくれ」的なオーラを考えると、あり得なくも無い。
逆に言うと、パッケージよりもショボい可能性、ようは写真詐欺の可能性もあるが、果たしてどうか? 開封してみると……
カツの分厚さを見れば、写真詐欺とは言えないだろう。しかし、透明パッケージのロースカツサンドに分厚さで勝っているのかと聞かれたら……
そうでもない。カツの分厚さは同じくらいである。しかもだ。味を確かめたところ、新ヒレカツサンドが特別柔らかいとも感じなかった。
当然ながらロースとヒレの差はあるものの、庶民派の『厚切りロースカツサンド』がそこそこ柔らかいこともあって、2つのカツの柔らかさに特筆すべき差があるとも思えないのが正直なところ。
では何が違うのかと聞かれたら、ソースだ。新ヒレカツサンドのソースは絶妙に甘く、パンとカツをしっかりマッチさせている。
対して、『厚切りロースカツサンド』はカツの厚さこそ十分だが、全体のまとまりという意味では一歩及んでいない印象が。
これらから判断するに、どっちを買うかと聞かれたら個人的には新ヒレカツサンドだろうか。70円ほど高くつくが、ソースがそれを補うだけの働きをしているような気がした。
・キャベツの功罪
それからもう1つ。私が新ヒレカツサンドを推す理由は、キャベツに対するスタンスである。というのも、以前からあるロースカツサンドのパンをめくると……
微量のキャベツ。
一方、新ヒレカツサンドの方は……
NO生野菜。
まるで、新ヒレカツサンドは「言い訳のように微量のキャベツを挟んで一体何になるんだ?」と言っているかのようである。パンをめくってもズラタン的であり、どこか傲慢……という見方も成り立つだろうが、個人的には「それで全然OKっす!」としか思わなかった。
そもそも、新ヒレカツサンドにキャベツが入っているなんて書いてないから、NO生野菜で一切問題ない。ヒレカツとソース、必要なものだけ入っている。最高ではないか。
それに比べて、ロースカツサンドのわずかなキャベツ量は心が妙にモヤモヤする。この気持ちを何と言えばいいのだろう。強いて例えるなら、誰かに「波平さんってまだハゲてないよな?」と強気に言われたような感じと言おうか。
「いや、あそこまでいったらハゲてるやろ!」と言い返したいが、言い返せない何かが あのキャベツにはあったのだ。
・私が新ヒレカツサンドを推すもう1つの理由
もちろん、たとえ波平さんの頭頂部の毛量のようなキャベツでも、「ある方がありがたい」と思う人はいるだろう。そんな人にとっては、以前からあるロースカツサンドをチョイスする方が合理的である。価格が安い上に、先に述べた通りカツの厚さは変わらないのだから。
にもかかわらず、私が「選ぶなら断然新ヒレカツサンド」と結論を下した背景には、ソースの差だけでなく数本のキャベツの影響があったのは否めない。
もしあなたが私同様に薄毛に悩んでおり、なおかつ「波平さんくらいになったら剃る方を選ぶ」と心に決めているなら、この気持ちを分かってくれる……はずだ。
参考リンク:ファミリーマート
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
和才雄一郎








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