オートミール研究を重ねていくうち、「これはチャーハンも作れそうだな」と感じた。私の中でのチャーハンといえば、若いころ3年ほど修行した都内某所のお蕎麦屋さんでの “まかないチャーハン” に他ならない。
若旦那が作ってくれるチャーハンは、簡単なのに独創的(そば屋らしい)、そして病みつきになるほどウマかった。やがて私も練習に練習を重ねて完全マスターし、若旦那の代わりに “まかないチャーハン” をよく作ったものである。
今回のレシピは、そんな思い出いっぱいの “まかないチャーハン” をオートミールで作ったものだ。料理の楽しさを教えてくれた お蕎麦屋さんへの感謝を込めて。
【用意するものと分量(1人分)】
・オートミール(粒の大きなオールドファッション推奨)
・サラダ油
・味付けメンマ(35gぐらい)
・チャーシュー(2枚)
・ネギ(小口切りとか、適当に細かく)
・たまご(2個)
・しお(少々)
・コショー(少々)
・味の素(少々)
・紅しょうが(彩りのため / なくてもいい)
【作り方】
その1
メンマとチャーシューを細かく切っておく。ちなみになぜメンマとチャーシューなのかといえば、「味がしっかりしている」うえに「ラーメンを出すお蕎麦屋さんにある貴重な中華的な具材」だからである。
その2
オートミール大さじ5杯(30g)を、あらかじめお茶碗とかに入れておく。ちなみにこのお茶碗は、あとでも使う。チャーハンは手際が命。8割は下準備だと思った方が良いだろう。
その3
たまご2個を溶いておく。これにて下準備は完了。こっからは一気に行くぞ!
その4
油を敷いて、強火。卵を少し入れたら一瞬で固まるくらいガンガンに温める。
その5
温まったら、卵を投入。そしてすぐさまオートミールも投入し、ジャッジャッとかき混ぜる。
その6
そしたら具材(ネギ、メンマ、チャーシュー)も入れ、調味料(塩コショー味の素)もパッパと少し入れる。メンマ&チャーシューの味が濃いので、調味料は本当に少しでOKだ。
そしてジャッジャとかき混ぜて、馴染んだな〜と思ったら火を止める。
その7
「その2」で使った小ぶりのお茶碗に入れ、お皿でフタしてひっくり返して、パッカーンと開ければハイ完成!
その8
なんとなく紅しょうがをのせて彩りを良くしてみた。もちろんこの工程は無くてもOK。ともあれ、これにて本当の完成〜!\(^o^)/
気になるお味は……
あの頃の “まかないチャーハン” と ほぼ同じ〜!! もちろん白米で作った方が美味しいに決まっているが、「チャーハンを食ったぞ〜!」という満足感は十二分に得られることだろう。
・なぜ “米化” をしないのか
ちなみに、このレシピをインスタで先行発表したところ、何人かのフォロワーさんより「米化(こめか)しないのですか?」と質問された。
米化とは、電子レンジを使ってオートミールを米のように改造する手法であり、詳しくはググって欲しいのだが、このチャーハンに関しては、私は米化は行わない派。なぜならダマダマになりがちなうえに、ベチョっとしてしまうからだ。
米とは違い、そのままでも食べられるオートミール。ならば、そのまま使って少しでも「パラパラ感」も出してしまおうという作戦である。
なお、粒の大きなオールドファッションを使ったのは「かために炊かれたごはん」を演出するため。すべては「チャーハン」を感じるためのチューニング。いずれにしても、「米化なし」でも「米」を感じることはできるのだ。
執筆:オートミーラー羽鳥(GO羽鳥)
Photo:RocketNews24
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▼こうやって作っている
▼ふとしたひらめきからオートミール化
▼粒の小さな「オリジナル」でも作ることはできるが、オールドファッションのほうが食感が良いと思う