
2021年6月16日に、福岡の天神にオープンした「lyf Tenjin Fukuoka(ライフ天神福岡)」。シンガポールを本拠とするアスコット社。同社による「lyf(ライフ)」ブランドを冠した宿泊施設の、日本初上陸である。
天神は、駅を中心に九州で最大級の繁華街が広がるエリア。駅から徒歩で約6分程度という好立地にオープンしたばかりの当施設に、オープン前に宿泊する機会を頂いたので、どのような感じだったかお伝えするぞ!
・今泉公園前
具体的な場所については「今泉公園の前」というのが、きっと一番わかりやすいだろう。公園から南東方向を見ると、なんだか網模様的な装飾が施されたビルが見えるはず。そこの3階から9階が「lyf Tenjin Fukuoka」だ。
アスコットによる宿泊施設と聞くと、人によっては丸の内にある「アスコット丸の内東京」のようなハイグレードなホテルを思い浮かべるかもしれないが、「lyf(ライフ)」ブランドはそれよりも遥かにリーズナブルで利用しやすい価格設定。
コンセプトはコリビングだそうで、ザックリ言ってしまえば、利用者同士の交流を重視したスタイルのホテルだ。それを最も象徴するのが、3階のフロント部分に設けられた、非宿泊客も利用可能なカフェ兼バーや
その周辺のソファ、ビリヤード台、そしてコワーキングスペースとして電源タップが用意されたテーブルなどだろう。もちろんWifiも完備。ここで寛いだりリモートワークしながら、利用者同士でハングアウトするなどしてみては……というような感じ。
あえての初上陸地点が福岡という点は、どうやら福岡市による手厚いスタートアップ支援と関連しているようだ。実は福岡市は、国内でもトップレベルで創業支援に力を入れており、相談窓口の設置や創業に伴う各種費用の補助など、何かとサポートが手厚い。
それゆえに、スタートアップを目指す人々が多く集まっているようなのだ。一般の旅行者だけでなく、福岡で活動する新進気鋭のミレニアル世代のクリエイティブな人々が集まるサロン(美容サロン的な意味ではなく社交の場的な意味で)や、カルチャーのハブのような場を目指しているように感じた。
・設備は
部屋は基本的にコンパクトにまとめられており、まさに必要十分といった感じ。ベッドと簡単なテーブルに、シャワーとトイレが備わっている。部屋は4種類あり、ベッドが2つある「side by side」。
筆者も利用させて頂いたダブルサイズのベッドが1つある「one of a kind」。そしてテラス付きの「side by side plus」と、バスタブ付きの「one of a kind plus」となっている。
3階部分にコインランドリーとアイロンがあるのもうれしいポイントだ。ランドリーで洗濯中にバーで酒を飲めるとか、ここはアメリカかよ。
また、各種道具が揃ったキッチンも使用可能。天神の繁華街で外食をしてもいいが、材料を買ってきて料理してもいい。ランドリーと合わせて、連泊するにはとても便利なのでは。
・コンセント密度がスゴかった
部屋について、特に宣伝もなにもされていなかったが、個人的にめちゃくちゃ感動したことがあったので、それもお伝えしておこうと思う。部屋のサイズに対するコンセントの密度だ。
筆者は仕事柄外泊が多めで、まさにこのくらいの広さの宿というのは各地で利用しまくっている。そこでいつも不満なのが、コンセントの数だ。あくまで個人的な経験上だが、ベッド1つとバスルームオンリーの部屋において、コンセントの数は大体3つくらいが相場。
ベッドわきに1つと、テーブルのそばに1つ。そしてバスルームにドライヤー用のが1つといった具合。ホテルによってはドライヤーは電源から壁に備え付けになっており、ベッドとテーブルに1つずつだけという場合も少なくない。
持ち歩く電子機器がスマホだけならそれで十分だと思うのだが、移動しながらノマドワーカー的に仕事もする身としては、全然足りない。ゆえに普段はマルチタップを持ち歩いている。割とかさばるが、必要不可欠なアイテムだ。
しかし「lyf Tenjin Fukuoka」であれば、コンセント不足に悩む必要は無くなるかもしれない。筆者の利用した「one of a kind」は、ダブルベッドが1つで床面積は12平方メートルとけして広くないが、なんと6か所にコンセントがあった。
まずはベッドの上の左右に1か所ずつ、通常のコンセントと5V 2AのUSBに対応したソケットが備わっている。そしてベッド横の机にも同じものが1か所と、机の下にもコンセントが2つ分。
そしてドアから入ってすぐの場所にもアース付きの3Pのコンセントが使用可能なソケットが2つあり、バスルームにも2つ。部屋のサイズに対してコンセントの密度が素晴らしい。
もう充電し放題だ。宿泊しながら仕事をするライターや写真家、YouTuberなど、携行する電子機器が多くなりがちな人にとっては便利だろう。
・もちろん観光や、女性の一人旅にも
ホテルの掲げるコンセプトに合致する層にとってはもちろんだが、立地や価格帯的にも、普通に福岡に旅行する人にも便利だと思われる。値段の基本的な設定はおよそ5000円前後とのことだが、通常のホテル同様その時々によって大きく上下する。
天神駅からのアクセスと、ドミトリーなどではない完全な個室。そしてオープンしたてで設備がキレイなことを考えれば、割と狙い目だと思う。ビジネスにしろ観光にしろ、福岡を訪れた際にはいかがだろう。
参考リンク:lyf Tenjin Fukuoka、福岡市
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼オープニングイベントでは、福岡を拠点にする音楽グループ「クレナズム」のボーカル萌映さんによるライブも行われた。
▼コンセントの数にコーフンして思わずスマホで動画を撮った。マルチタップを使わなかった初めてのホテル。
▼宿泊時のチェックイン/チェックアウトや、エレベーターや部屋の鍵、そしてフロントへの要望などは、専用アプリ「Discover ASR」を用いて行う感じ。ネットニュースを見るような層なら、アプリの扱いは余裕だろう。
▼スマホで開ける。頼めばカードキーもあるらしい。エレベーターもスマホでロックを解除し、宿泊中の階しか降りることはできない。
▼3階のホテルフロントにもカフェ兼バーがあるが、屋上にも経営は別なバーが入っている。もちろんホテル利用者による利用も見込んでいるだろう。
▼屋上からの眺め。この日は断続的に雨が降っていたが、晴れならそこそこ眺めもいいのでは。
江川資具













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