たかがTシャツ、されどTシャツ。どんな人でも、“お気に入りTシャツ” の1枚や2枚は持っているはず。そんな「オキニTシャツ」を、ロケットニュース24編集部員&記者たちが得意気&自慢気に紹介するのが『俺のTシャツ』コーナーである。

さて、今回わたし(ショーン)がドヤらせていただくTシャツは、ゴーストバスターズ……ではなく、コロナバスターズのTシャツだ! これ、ただカワイイだけじゃないんだぜ。

・エモい

1984年に公開された『ゴーストバスターズ』といえば80年代の……いや、20世紀を代表するエンタメ映画である。そのロゴタイトルを模したTシャツは21世紀になった今でも たびたびリバイバル発売されているので、平成生まれの若者でもご存じの方は多いだろう。

ところがこのTシャツは見ての通り、ロゴタイトルの文字が「GHOST BUSTERS」ではなく「CORONA BUSTERS」にアレンジされている。

なるほど! これはつまりアレだな。映画では人間がオバケをバスター(退治)する話だったが、「いまはみんな一丸となって、コロナをバスターしようぜ!」というメッセージを打ち出しているのだな? エモい! エモすぎるぜ!


 

・マスク姿がカワイイ

さらに、なんといっても目を引くのはマスクを着用しているオバケの姿。エライ、そしてカワイイ! 実際、このTシャツを着て町へ繰り出すと注目されまくりで、コンビニやスーパーの店員から「それ、カワイイですね!」と高確率で褒められちゃうのだ。

よくよく考え出すと、「お前(オバケ)、死んでいるくせにウイルスが怖いのかよ」──なんて思いがちだが、それは全くのナンセンスである。

映画のアイコン的存在であるこのオバケは、いわば世界的なセレブリティ(有名人)。そういう大きな影響力を持つセレブ自らがマスクを着けることで「みんなもマスクしようね~。ほらボクも着けているよ~」とマスク着用を呼びかけているワケですよ。たぶん。

マスクをせずに飲食店やら飛行機でモメた人たちもいたが、やっぱり世界のスターは違うな!

余談だが、このTシャツを着ている本人がマスクを着用していないとめちゃめちゃ違和感がある。「オバケがマスクしているのに、本体(人間)がしてねえのかよ!」というツッコミ待ち状態になるのだ。


 

・孫の代まで受け継がせる

デザインよし、メッセージ性よし、マスクよし! ここまで完璧なTシャツもなかなかないが、もろに「時事的」であるがゆえ、そのうち古く感じちゃう日が訪れることは不可避である。

「コロナ? うわ懐かしい~(笑)あったねえ~」

こんなセリフを街中で耳にするような日もいつか来るのだろう……だが、どれだけ記憶が薄れようとも私がこのTシャツを捨てることは決してない。むしろ息子の代、孫の代にまで受け継がせたいと思っている。

やがて老いさらばえた私と、Tシャツを継承した孫はこんな会話を交わすことにだろう。

「ねえ、“コロナ” って、なあに?」

「コロナというのはな、恐ろしいウイルスのことじゃ。あれは、東京オリンピックが予定されていた2020年のこと……」

そう、このTシャツはただカワイイだけではない。時代を映した「歴史遺産」という側面も持ち合わせているのだ。そして伝承者たる私は語り部となり、われわれ人類ががいかにしてコロナをバスターしたのか後世に伝える宿命にある……。

────というのが理想だが、あんがい息子の代でTシャツをメルカリに出品されちゃう可能性も大だと思っている。燃えるゴミに出された日には泣いちゃうな。

まぁ語り部とかいなくても「新型コロナウイルス」はそのうち教科書に載るだろうしな……。う〜ん、やっぱりこのTシャツは “俺” が大切に持っておこうかな。うん、そうしよう。ということで「俺のTシャツ」でした。

参考リンク:コロナバスターズTシャツ(楽天市場)
執筆:ショーン
Photo:RocketNews24.

▼表側

▼裏側は無地

▼ちなみに浅草の商店街でゲットした


★こちらもどうぞ → シリーズ『俺のTシャツ』