オシャレなカバンからちょっとした小物まで、いまやなんでも付録としてついてくる時代になった。ついてくるものがなんであろうと、雑誌のオマケというだけでなんだかとてもお得に感じてしまう。しかも最近の付録は侮れないクオリティだ。もはや付録を手に入れるために雑誌を買う……といったケースのほうが多いのではないだろうか。

私が今回「掘り出し物かも!?」と思い購入したのは、「DIME」の7月号(990円)。スポーツギア特集やコストコ&業務スーパー攻略記事など、雑誌としてかなり充実しているのに、なんと付録で「ライティングボード」がついてくるのだ。

DIMEによれば、なにやら1台で何役もこなせるライトとのこと。さっそくいろいろと試してみたので、どのような使い心地だったのか正直にお伝えしたい。

・薄さ3ミリの光る板!

まず開封して1番に驚いたのは、そのコンパクトさ。薄さは3ミリで、重さはなんと130グラム。縦15センチ横24センチとそこそこの大きさなのに、携帯よりも軽いのだ。意外としっかりとした作りで、990円なのにケーブルまで同封されている。

さっそくライトをつけてみた。電源に繋げると14灯のLEDが発光。明るさは2800ルーメンとのこと。本体にスイッチがあるわけではなく、USB電源につなげることで点灯するため、色々と動かせるよう今回はモバイルバッテリーから電源をとっている。

・撮影用ライトとしては光量不足

思ってたよりも光量少ないかも……? というのが、最初にライトをつけた時の正直な感想だ。ガッツリ光を当てて明るく撮るための照明としては力不足だろう。DIMEが推奨するように、補助ライトやレフ板として使うのが良いのかもしれない。

ボードを台座として使用できるとのことで、試しに部屋でフィギュアを撮ってみたが、なんだか残念な感じになってしまった。このライト自体がそこまで明るくないので部屋を薄暗くして撮ってみたのだがこのざまである。

プレスリリースでは、ライティングボードを使ってオシャレに撮影された上記のような写真がいくつか載っていた。そうなんだよ、こうやって綺麗に撮りたいんだけど、全然この域に辿り着けなかったんだよ……。

試行錯誤の末、部屋を真っ暗にして魚を撮影してみたところ、これはまあアリかなと思える仕上がりにはもっていけた。あえて暗いところで雰囲気を活かす撮影がしたい時や、少しだけ灯りを足したい時に、このライティングボードは役に立つのだろうな。

使い方によってだいぶ印象が変わったが、自由自在に使いこなすのはなかなかに難しいと感じた。このボード1枚で綺麗に物撮りをするのは、上級者じゃないと至難の業だろう。

・簡易トレース台として真価を発揮

撮影用のライトとしては、私自身全く使いこなせなかったため、今度はトレース台として使ってみることに。

光によって紙が透けるため、ライティングボードの上に透かしたい原稿と薄めの紙を重ねるだけで、簡単に写し絵をすることができた。これはイラストだけでなく、習字や宛名書き等、様々な場面で活用できるだろう。

今の時期なんかだと、履歴書作成にうってつけなんじゃなかろうか。未だに新卒採用での履歴書はまだ手書き文化が色濃く残っている。修正液がNGのため、鉛筆で下書きしてボールペンでなぞって下書きを消して……という行為を、何十社分も繰り返さなくてはならない。私も当時、乾きが甘いまま消しゴムをかけてしまい、何度か絶望したものだ。

そんな時このライティングボードがあれば、文章が同じ欄はそのまま書き写せば良いだけ! 普通紙の下書きの上に、ちょっと厚めの紙である履歴書を重ねてみたところ、問題なく文字が透過した。当時コレがあれば履歴書の書き写し作業がもっと楽だったのになぁ……!

・自分流の使い方を見つけよう!

上記の使い方の他にも、キャンプや夜釣りなどの暗いところでの作業にもオススメとのこと。薄くて軽いから持ち運びしやすく、USB電源さえ確保出来ればどこでも使えるのは、このライティングボードならではの特徴だろう。

使いこなすのが難しいことから撮影用ライトとしては正直オススメできないが、トレース台や簡易照明としては活躍しそうな予感。雑誌とセットで990円と考えれば、試してみる価値は充分にアリだ。気になった方は早めに書店やコンビニを覗いて見てほしい。

参考リンク:@DIME アットダイムPRTIMES
執筆:まろ
Photo:RocketNews24、PRTIMES

▼めちゃくちゃ薄いので、カバンとかにスッと入りそう!