皆さんはご存じだろうか? コンビニ「デイリーヤマザキ」が各地でご当地あんぱんを販売していることを。「贅沢なホイップあんぱん」という商品に地域ごとの焼印を押して販売しているのだ。
そのご当地あんぱんは、全国で数百種も存在しているようだ! そんなにあるのか!? たくさんあるなら、いろんなあんぱんを集めてみたい! ということで、都内9店舗を買い回ってみたら、スタンプラリーみたいで楽しかったぞ!!
・350種以上だと!?
うち(佐藤)の最寄のお店、東京・高円寺店には「高円寺あんぱん」という名前の商品がある。てっきり私は高円寺だけのものだと思っていた。ところが! 山崎製パンのメディア『パンキジ』に公開された、あんぱんの日(4月4日)の投稿にはこう書いてあった。
「『デイリーベーカリー』導入店のうち約400店で、地域限定の焼印入りのあんぱんがあるのをご存知ですか!? その名も『贅沢なホイップあんぱん』(税込154円)。正確な数は把握しきれませんが、350種類以上あるとのこと!」
「デイリーベーカリー」とは、出来立てパンを提供しているお店のことだ。それが約400店もあって地域限定あんぱんが350種以上だと! 念のため、デイリーヤマザキに確認してみると、やはり全国でどれだけの数のご当地あんぱんがあるのか、把握できていないとのことだ。
できる限り、異なる地名のあんぱんを集めてみたい! スタンプラリーみたいで面白そうじゃん! そう思った私は、デイリーベーカリーのあるお店を回って、行く先々であんぱんを購入することにした。
【ご当地あんぱん購入ルート】
高円寺店 → 東陽町駅前店 → 台東蔵前駅前店 → 神田岩本町店 → 京王品川ビル店 → 高輪本店 → 浜松町クレアタワー店 → 白金台2丁目店 → 赤坂見附店
このルートで訪問して、9種のあんぱんを買って帰る。では、さっそく出かけるぞ!
・高円寺あんぱん
まずは自宅からもっとも近いお店から。午前9時、歩いて行ける距離にある高円寺店に到着した。
日頃から利用しており、見慣れたスタッフも何人かいるお店だ。早い時間だったため、店内調理のパンは準備中で、品数は限られていた。それでもちゃんと高円寺あんぱんはあった!
記念すべき1個目を購入したのは9時15分。まるの中に「高円寺」の文字が焼印されている。私にとっては、地元のコレこそがご当地あんぱんだ。
・東陽町あんぱん
そのままJR高円寺駅に行き、東京メトロ東西線で東陽町へと向かった。初めて訪ねた東陽町駅前店は広い! 大きなキッチンとイートインスペースを併設しており、品数も多いなあ。
あったあった! 東陽町あんぱん!!
10時22分購入完了。「東陽」の文字が凛々しく見える。
・蔵前あんぱん
再び東西線に乗り、日本橋駅で都営浅草線に乗り換えて、お次は台東蔵前駅前店へ。
ここは「蔵前あんぱん」として販売していない。なぜだろう。まあ、どこでも同じ商品「贅沢な小倉あんぱん」ではあるけど、独自性を出して欲しかった……。
10時53分購入完了。商品名はそのままだけど、焼印は個性的。「前」の字だけアルファベットなのがオシャレだ。
・神田あんぱん
蔵前駅から浅草線に乗って人形町駅まで戻り、東京メトロ日比谷線に乗り換えて、今後は秋葉原へ。次は神田岩本町店だ。実はこのお店の周辺には、他にもデイリーヤマザキがある。通りの向こう側にあと2店舗も存在するのだ。私はひそかに「デイリーヤマザキ三角地帯」と呼んでいる。1度に3店舗を目にできるのは、全国でもここだけじゃないだろうか。
ここもキッチンが大きく品数が豊富だ。神田あんぱんが大量に並べられていたところを見ると、人気商品であることがうかがえる。
11時15分購入完了。「神田」の文字は画数が少なくシンプルなつくりをしているので、焼印も整っている。
・品川あんぱん
徒歩でJR秋葉原駅に行き、ここから京浜東北線で品川へ。ほとんどのお店が駅に近く、スムーズに店舗めぐりできていたのだが、このお店は駅から遠かった……。京王品川ビル店は品川駅から徒歩約12分、850メートルもの距離を歩いて、やっと到着。
品川あんぱんは他店ほど大々的に販売されていなかった。ここでは人気ないのかなあ……。
11時58分購入完了。パンの表面、焼印ともに色が深く濃い。同じ商品でもお店によって微妙な違いを見つけられるのが楽しい!
・高輪あんぱん
再び片道850メートルを12分かけて品川駅まで戻り(ここの移動が1番時間がかかった……)、京急本線に乗って隣の泉岳寺駅で下車。駅からすぐの高輪本店へ。
発見、高輪あんぱん!
その横には高輪プチ食パン(税込150円)まであった! 今回訪問した9店舗で、焼印を他のパンにも使用していたのは、ここだけ。地元愛が強いお店なのかもなあ。
12時20分購入完了。「高輪」と刻まれているだけで、高級商品に感じられるのは、気のせいではないはず。
・浜松町クレアタワーあんぱん
泉岳寺駅に戻り、浅草線で大門駅下車。「日本生命浜松町クレアタワー」の店舗へと向かった。ここは2019年1月に開業した比較的新しい建物だ。驚いたことに3階と地下3階にそれぞれデイリーヤマザキが1店舗ずつある! あんぱんが売っているのは3階のお店だ。
お店はキレイで新しく、品揃えも豊富である。イートインスペースもあって、テナントのビジネスマンが食事をしながらくつろいでいる。さて、ここのあんぱんは……。なんだ、コレは? この焼印は何を記しているの?
よく見てみると「浜松町クレアタワー」と書いてある。真ん中には建物を描いたようだ。オリジナリティが高くていいね! 12時38分購入完了。
・白金台あんぱん
京急本線で先ほど下りた泉岳寺駅を通過して、その次の高輪台駅で下車。そして白金台2丁目店へ。この辺はベーカリー併設のデイリーヤマザキが多いな。自転車があれば、4店舗をアッという間に回れるかも。
あったぞ、白金台あんぱん! このお店のパン部門で、1位の人気商品なのだとか。
13時1分購入完了。「白金台」も高級感を漂わせる字面だなあ。
・赤坂あんぱん
高輪台駅から五反田駅に出て、そこから山手線で渋谷へ。渋谷から東京メトロ銀座線で赤坂見附駅へ。そして最後の赤坂見附店に到着。
ここもあんぱんはあまり人気がないのか、ひっそりと販売していた。3個しかない。寂しい……。
13時36分購入完了。「赤坂」の文字の “とめ・はらい” がかっこいい! 字面のカッコ良さは、9つのあんぱんのなかで1番かも。
・ご当地あんぱんスタンプラリー
こうしてご当地あんぱんスタンプラリー、9店舗をめぐる小さな冒険は幕を閉じた。9時に出発して14時に当編集部に帰り着いた。5時間の楽しい乗り継ぎ旅であった。
さて、購入したあんぱんは微妙な形の違いはあるけど、どれもほぼ同じ。手のひらサイズのホイップクリーム入りあんぱんである。表面にこんがりとした焼き目がついていて、お店ごとの焼印が施されている。
ふっくらとしていて、中には餡子とたっぷりのホイップクリームが入っている。甘さ控えめでおやつにちょうど良い菓子パンだ。
都内にはベーカリー併設がまだまだある。近くのお店を訪ね歩いて、ご当地あんぱんを集めてみてはいかがだろうか? いずれ私は、都内のご当地あんぱんをコンプリートしたいと思う。意外なレア焼印を発見できるかも!?
参考リンク:デイリーヤマザキ、パンキジ
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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