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パン好きを自負する女子は多いと思う。そんな、「私パン好き! だ~いすき! 3食パンでも平気♪」という人に質問だ。4月4日は何の日? これに即答できなければ、パン好きを自称してはいけない。その程度の愛情で、「だ~いすき!」というのは禁止だ。パン好きをやめてしまえ!

という訳で今日は、「あんぱんの日」である。自称パン好き女子に再び質問だ。なぜあんぱんの日なのか? これに即答できなけば……。わかるな……、明日からパン禁止だ。前置きが長くなったが、あんぱんの日には、木村屋のあんぱんを食うが良い。その理由について説明しよう。

・あんぱんの日の由来

時は1875年、今から約140年前のこと。この記事を読んでいる誰もが生まれていない頃である。もしも、「俺、生まれてたわ!」って人がいたら名乗り出て欲しい。すぐに取材に行くので。それはさておき、約140年前に木村屋の初代当主安兵衛とその息子たちは、明治天皇に、桜あんぱんを献上したそうな。

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その日、4月4日にちなんで、「あんぱんの日」として認定されたそうな。めでたしめでたし……。という訳で、あんぱんの日である。聞くも涙、語るも涙の感動物語(泣)。そんなこんなで、桜あんぱんを食べてみたぞ。

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・待ってでも買う価値アリ

木村屋といえば、関東を中心に百貨店で店舗展開をしており、名前を知る人も多いと思う。その総本店(銀座木村家)は、銀座の観光名所のひとつといっても良いだろう。近年は外国人観光客が大勢詰めかけ、あんぱんを買うのに一苦労するほどだ。しかし、待ってでも買う価値のある商品であることに間違いない。

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・八重桜の塩漬け

明治天皇に献上されたという桜あんぱんは、酒種酵母を使っており生地はふんわりとした食感。北海道産小豆を使用したこしあんは、柔らかで上品な甘さ。あんぱんのヘソにある八重桜の塩漬けが、餡子の甘さを引き立てている。

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・きめ細かい味わい

派手さはない。むしろ地味なくらいなのだが、その控えめな味と柔らかい食感に、心和むものがある。古き良き日本の良さを、ギュッと小さく凝縮したような、職人気質の味と思いやりが詰まっている。小さく積み上げてきた歴史が、繊細に紡ぎ出した織物のようにきめ細かい味わいがしている。

パンは好きだけど、木村屋のあんぱんを知らないという人は、一度食べてみて欲しい。日本の心を携えていると、良くわかるはずである。

参照元:銀座木村屋総本店
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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