吉野家の牛丼は今年2021年で生誕122年らしい。最初の吉野家がオープンしたのは第一次世界大戦より前で、初めて24時間営業に挑戦したのは1952年だというから、先見の明があると言わざるを得ない。
そんな歴史から始まり、吉野家情報が詰め込まれているのが『吉野家FAN BOOK(税込み1100円)』だ。5月25日に発売されたこの本は、宝島社と吉野家がコラボした公式ガイドブック。その中に「真の吉野家通が教えるツウなカスタマイズ」というコーナーがあったため試してみることにした。鍵を握るのは豚丼のアレ!
・付録
以前、ケンタッキー版が発売され話題になったこのシリーズ。本サイトでも付録クーポンの威力が凄まじいことをお伝えしているが、『吉野家FAN BOOK』の付録は限定「吉野家ゴールドプリカ」であった。
吉野家プリカは、吉野家で使える決済カードで、店頭スタッフに言えばチャージすることができる。利点はチャージ金額の2パーセント分が上乗せでボーナスチャージされること。
で、『吉野家FAN BOOK』の付録である「吉野家ゴールドプリカ」は200円分がチャージ済みなだけでなく、ボーナスチャージが20パーセント(2022年5月24日まで)となっている。付録の強さは相変わらずなようだ。
・右京丼
それはさて置き、ツウなカスタマイズコーナーでは、以前本サイトでもご紹介した社長アレンジをはじめ、様々な人のアレンジが紹介されている。中でも、まず私(中澤)が真似したくなったのが麻布十番の居酒屋『十番右京』店主・岡田右京さんアレンジの「右京丼」だった。さっそく吉野家に行ってやってみよう!
1. まず、豚丼と牛皿を注文
2. 豚丼の豚肉を片方に寄せる
3. 空いたところに牛肉を乗せたら完成
──と、発想こそ非常にシンプルなのだが、それでいて牛と豚の競演には抗いがたい豪華さが感じられる。なお、岡田右京さんの説明によると、牛丼に豚皿ではダメなようだ。豚丼に入っているアレが重要なのだという。豚肉以外で唯一と言っていい牛丼との相違点であるアレ……
そう、タレ。
甘じょっぱいタレがベースであることが重要なのだとか。そこで食べてみたところ、確かに、牛丼と豚丼のタレの味は全然違う。甘みととろみのある豚丼のタレは、酸味もありどこか爽やか。そこに牛肉から滴るタレがミックスされコク深い……ような気がする。
何より、牛皿もそこそこの肉量があるため、丼の上が豚肉と牛肉の肉祭となる。両方並盛で税込み719円だが、その分ボリュームもガッツリあるため、吉野家でできるちょっとした贅沢という感じが最高だった。
・興味深い情報がてんこ盛り
上記を含め、吉野家公式裏オーダー方法など、実際に使える情報が載っている『吉野家FAN BOOK』。他にも、沖縄限定のタコライスや、店員さんが技を競う “肉盛り実技グランドチャンピオン大会” のことなど興味深い情報は尽きない。吉野家好きにとって捨てページは1ページもない本と言えるので詳細が気になる方は購入してみてくれ。
参考リンク:宝島社「吉野家 FAN BOOK」、Amazon
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.