パフェのおいしさはお店によってピンキリだ。アイスや素材のクオリティ、シリアルの種類、そして全体的なバランス……コレぞ! というパフェに巡り会うのは意外と難しい。

そういった意味でナナズグリーンティーの抹茶パフェは、とてもおいしく欠点がない仕上がりだと思う。抹茶は本格的だし、アイスや寒天にもお店のこだわりが詰まっている。私がもっともよく食べるパフェのひとつだ。

そんなナナズが、4月から新しいパフェの販売を開始した。いつも食べている抹茶白玉パフェは王道のビジュアルだが、新作パフェはガラッと見た目が変わってとてもフォトジェニック。これは期待大だ!


・映え間違えなしのグラスパフェ

4月から新登場したのは「抹茶フロマージュグラス(左)」「ハニーフロマージュグラス(右上)」「ハニーレモングラス(右下)」の3種類。グラスパフェ自体は以前から期間限定メニューとしてちょこちょこ登場していたが、今回はレギュラーメニューとして満を持しての登場だ。

コロンとした器がかわいらしく、それぞれの味で違った見た目をしていてとてもおしゃれだ。どのパフェにもクリームチーズの特製クリームが使われている。

そして5月からはもう1種類、サクランボと紅茶の組み合わせのパフェ「チェリーフロマージュグラス(950円)」も登場している。これも映え間違えなしの100点満点なビジュアルだ。もしかしたらこれからも季節ごとに新たなメニューが登場するのかもしれないなぁ。

・新作と旧作、食べ比べてみることに

以前から人気だったパフェ達も、品数は減ったが引き続き販売されている。せっかくなので系統が同じ抹茶パフェを新旧で比較してみることに。どちらを食べようか迷った時の参考にしてみてほしい。

まずは新作の「抹茶フロマージュグラス(880円)」から。下から抹茶ゼリー、抹茶クリーム、クリームチーズクリームと層になっており、抹茶アイスにはチョコレートソースがかかっている。

特筆すべきはやはりフロマージュの部分だろう。直訳すると「チーズ」だが、このパフェではクリームチーズが使われている。生クリームよりも甘さが控えめで、抹茶クリームやチョコソースとの相性がバッチリ。

そして何よりこのグラスパフェ、量がちょうど良いのだ。クリームやプリンが主体なので、あまりお腹が空いていなくてもペロっと食べることができてしまう。アイスも上に乗っている抹茶アイスだけなので、時間経過で全体がドロドロになってしまうこともない。


そしてこちらは抹茶白玉パフェ(940円)。ナナズといったらこのパフェだという人も多いのではないだろうか。

抹茶は京都の宇治抹茶。フレークは玄米フレークで、寒天は日本一の品質と言われている神津島のもの。間に挟まれたソフトクリームも、脇役とは思えないほどの高クオリティ。上から下まで妥協も隙もないパフェだなぁと改めて感じた。

新作のグラスパフェは和と洋の組み合わせだが、この抹茶パフェは「和パフェ」だ。クリームが乗ってようとソフトクリームが挟まってようと、あずきのパワーが全体を和風に引っ張っている。

・新旧パフェ対決、結果は果たして……

両方食べ比べてみた結果、個人的にはグラスパフェが気にいった。甘すぎず、多すぎず、なにより溶けにくい。抹茶×チーズ×チョコレート、というちょっと変わった組み合わせも新鮮でおいしかった。

見た目もオシャレだし、さぞかし人気が出てるだろうと思いきや、店員さんに聞いたら旧作の抹茶パフェの方が人気だそう。写真を見れば一目瞭然だが、新作は値段の割にめちゃくちゃ量少ないからな。小ぶりで気楽に頼めるサイズ感はありがたいが、パフェを食べよう気持ちで注文すると、正直物足りなさはあるかもしれない。コスパの面からみれば、抹茶白玉パフェの圧倒的勝利だろう。

がっつり食べたい時はいつものパフェ。小腹がすいた程度ならグラスパフェ。これがナナズの抹茶パフェを食べる際の最適解じゃないかなぁ。味自体はどちらも変わらずおいしいので、自分のおなかと相談しながら決めるのをオススメする。

参考リンク:nana’s green tea
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.