なぜ春って眠いんだろう。「仕事をクビになってもいいから二度寝しようか」と考えることさえある。マジで毎日泣きそうにツライ。コーヒーを飲めばシャキッとするのだが、そうなると今度は夜眠れない → 昼間に眠くなる → またコーヒーを飲む……の悪循環なんだよな。

にも関わらずコロナ禍でコーヒーの消費は高まる一方だというから、みんなよほどシャキッとしたいのだろう。カフェインの摂りすぎは健康にもよくないと聞く。今回キーコーヒーから新しいカフェインレスコーヒーが発売されたらしいが……「へぇ、そうなんだ」って感じだ。

なぜなら過去の経験上、カフェインレスのコーヒーは味が薄い傾向にある。我々が欲しいのは “コーヒーを飲んだ感” なんだよなァ……。

・コーヒーにうるさそうな男、登場

ま、それでも新商品は試してみるべきだ。しかも今回のヤツはキーコーヒーの主力商品『ドリップ オン』シリーズ。おまけに名前がカフェインレス コク深ブレンドときている。わざわざコクに言及するあたり、メーカー側もそれなりに自信があるに違いない。

本商品は簡易抽出タイプで、袋を開けるとイイ感じの香りが漂ってきた。今日はいつも忙しく働いている当サイトのGO羽鳥編集長に、「お疲れさま」の気持ちを込めてドリップしてあげることにしよう。

正しくはケトルを使って抽出するのだが、持っていないので今回は計量カップで代用。分量だけはキッチリ守って慎重に……

ところでウチの編集長って、なんとなく “東南アジアのコーヒー農園の経営者” みたいだな〜。キリッとコーヒーを飲む姿がいかにもプロっぽい。ちなみに『コク深ブレンド』に使われているコーヒー豆はコロンビアとエチオピア産。


羽鳥「あ! 濃くておいしい! ……え? これカフェインレスなの?」


これまで漠然と「コーヒーは夜に飲んじゃいけないもの」と思っていたという羽鳥編集長。今回がカフェインレスコーヒー初体験らしいが、全く違いに気づかなかったようだ。今後は存分に夜コーヒーをキメていただきたいと思う。

「スタイリッシュなお味よね。普通のコーヒーみたいに飲めちゃう!」と、なぜかエレガント・マダム風の口調になる羽鳥編集長。気に入ってもらえたようで嬉しい。


・マジでコーヒーにうるさい男、登場

続いては当サイトで一番エライ人ことYoshioにも試飲してもらうことにしよう。彼は学生時代にコーヒー屋でアルバイトしていた過去を持つ男。きっと的確な感想を述べてくれるに違いない。


……あれっ? 何ですか、その冴えない表情は?



えっ? 今度はカップを揺らし始めたぞ……何をチェックしているというのか!?



Yoshio「これさ…………ちゃんと “蒸らし” たの?」


・「蒸らし」の工程をナメないで

メガネの奥でギラリと光る眼光。我々はこの男のコーヒーに対するこだわりを少々ナメていたのかもしれない。『コク深ブレンド』のパッケージ裏面には “蒸らし” の工程が明記されており、一応指示に従ったつもりなのだが……

しかし「ちゃんと」やったかと言われると……少し自信がないぞ! ついに「自分でドリップする」と言い出したYoshio。どうぞどうぞ、やっちゃってください!

コーヒーにはこだわりを持つ人も大勢いるだろうから、各自が納得のいく方法でドリップしていただければ幸いだ。

「そういえばこの前さぁ〜、20年前にバイトしてたコーヒー屋の店長とさぁ〜、街でぐうぜん再会したのよね〜」と、なぜかエレガント・マダム風に思い出を語り始めるYoshio。コーヒーには人をエレガントにさせる効果があるのだろうか?


自分でドリップしたコーヒーのお味は果たして……



Yoshio「うん! すごく甘みが強いけど酸味は少なめで、スーッと入ってくる感じ! 酸味が強いコーヒーって好みが分かれるけど、これは万人ウケするタイプなんじゃないかな。苦みはどちらかと言うと喉の奥にくる感じだね。ってことで、なかなかイイんじゃない?


・ここでネタバラシ

さすがはコーヒー屋でバイトしていた男。非常に的確でナイスなコメントだ。実は彼にも先ほどと同様 “カフェインレス” という事実を隠していたため、ここでようやくネタバラシ!


すると……



Yoshio「え!?」



Yoshio「これカフェインレスなの!?」



Yoshio「それ先に言ってよ〜〜〜!!!」


・カフェインレス革命

「ひどい」「完全に騙された」と怒り出すYoshio。彼も羽鳥編集長と同様、カフェインレスには全く気づかなかったらしい。別に騙したワケではないが……黙っていてすみませんでした。まぁ最終的には「いい商品を知れて良かった」と笑ってくれたのでひと安心だ。

彼いわく「 “なかなかイイ” というのは普通のコーヒーだった場合の感想で、これがカフェインレスなんだったら話は別。 ”メチャクチャウマイ” に訂正してほしい」とのことである。

つまり結論、本商品は「カフェインレスであるにも関わらず普通においしいコーヒー」という認識でOKだろう。この日の夜、私は覚悟を決めて本商品を2杯飲んでから就寝。結果は…………バッチリ眠れた〜!! ついでに寝起きにも飲んだらシャキッとしたぞ〜!

コク深ブレンド』は時間帯を問わずに楽しめるから、コーヒーをよく飲む人にはマジでオススメである。ちなみにパッケージカラーはあまり食品系に使われない紫色。これは日が沈む頃の夕方をイメージしているのだそうな……粋だねぇ。

今回ご紹介した簡易抽出タイプの『ドリップ オン』と併せて、粉タイプ(コーヒーフィルターを使用するもの)で同じく主力商品の『プレミアム ステージ』も発売されているぞ。コーヒー好きなら一度は試してみてほしい!

参考リンク:Amazon「カフェインレス コク深ブレンド」
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

▼『ドリップ オン』にはさりげなくコーヒーに関する豆知識(豆だけに)が書かれている。全部で12パターンあるらしいから探してみてくれ