昆布は、なにかと使い勝手が良い。出汁(だし)を取ったり、佃煮にしたり、出汁を取ったり。まあ……主に出汁を取るのに便利だな。
しかしどうやら、この広い世界には出汁を取るだけじゃない、昆布の使い道もあるらしい。その名も『昆布ぐい吞み』という。用途についてはお察しの通りだが一体全体、どのような使い心地なのだろうか。
・基本的には食べられないよ
『昆布ぐい吞み』は北海道日高産の昆布を小麦粉や片栗粉などでつなぎ合わせ、成形している。添加物などは一切使用していないようだ。
手に持つとフワッと軽いが、昆布が幾重にもなっており、なかなかに丈夫そうだ。鼻を近づけると、思いっきり磯の香りがする。
説明書きによるとお酒やお茶を注ぎ、しばらく時間を置いてから飲むようにとある。ちなみにこちらのぐい吞み自体を、基本的には食べることはできないが、ひび割れるまで繰り返し使うことが可能だ。
・味噌汁を注いでみた
さっそく酒を入れて、飲んでみるとふんわりと昆布の香りが鼻を抜ける。唇で触れた部分からじわりと、昆布の味が染み出す。好き嫌いはわかれそうだが、海辺育ちの記者にとってはアリ。なんとも懐かしい味だ。
とは言え「ぐいぐい酒が進むぜ! ぐい吞みだけに!!」という感じでもない。なにかより、効果的に味わう方法はないものか。友人に相談したところ「味噌汁飲んだらええんちゃう?」という。
なるほど、それだ! 一層出汁が染み出して、美味しいに違いない。多分……いや、きっと! ということで、いそいそと味噌汁を作り、ぐい吞みに入れる。
ひと思いにグビっと味噌汁を飲むと、なるほどこれは正解だ。酒同様、唇まわりがジワジワと昆布の味がする。味噌汁にも程よく味が移って、そのまま飲むよりも味わい深い気がする。
お酒やお茶と並んで、飲み方として推奨されても良いレベルではなかろうか。さまざまなサイトにて購入できるので気になる人は是非、ご自身の舌で確かめてみてほしい。
記者は北海道くしろキッチンの “中井英策商店” にて、税込550円(送料別)で購入した。参考にしてほしい。普段とはひと味もふた味も違うぐい吞みを楽しもうぜ。
参考リンク:中井英策商店 こんぶぐい呑み
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
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▼北海道の昆布を使って作られたぐい吞み
▼磯の香りがします
▼日本酒を入れても良し
▼味噌汁を入れても美味しかったよ