先日、ローソンのカップラーメンコーナーで見慣れない商品を見つけた。手羽先の唐揚げを世に広めた「世界の山ちゃん」である。有名ラーメン店の味をカップ麺で再現するのはわかるが “手羽先風味のラーメン” に需要はあるのだろうか……ガチで食べたい人はいるのだろうか。
いやいや、もしかしたらウマいのかも。だんだん分からなくなってきたぞ。だって、こんなにも堂々とコンビニカップ麺コーナーに並んでいるくらいだからな。気になる……というわけで、買って確かめることした。手羽先ラーメンいただきますっ!
・世界の山ちゃん手羽先風味ラーメン
世界の山ちゃんといえば、スパイシーなコショウが効いた「幻の手羽先」が大人気。山盛りで注文してガツガツ食べるのが定番である……って想像したら無性に手羽先が食べたくなってキタアアアアア! というわけで準備は完了、さっそく作っていくぞ。
といっても、フタを開けて熱湯を注ぐだけ。3分待っている間にパッケージ側面を確認したところ「本商品は幻の手羽先をイメージしたカップ麺で、手羽先は使用していません」なるメッセージを発見。大丈夫だ、わかっている。逆に困るぞ手羽先が浮かんでいたら。
・3分後の衝撃
よーし、そろそろ3分……って、おいおい待て待て、待ってくれ。当然なのかもしれないが、香りが完全に「世界の山ちゃん」だ。つまり、コショウをガツンと効かせたスパイシーな手羽先の香りが……信じられないレベルで目の前のカップ麺から放たれている。スゲーなおい。
まるで店員さんに「お待たせしました、手羽先4人前です」と言われているかのよう。これはだいぶ本気を出したな鳥男(マスコットキャラクターの名前)。いいぞいいぞっ!
・食べてみた
それでは「仕上げの小袋」を投入していただきます……おっ、かなりスパイシーな醤油スープ。香りの完成度に比べたら物足りない気もするけど、これがいわゆる「手羽先をイメージしたカップ麺」ということか。手羽先のような塩気もあるから、ビールとの相性も良さそう。
そして、油揚げのちぢれ麺はスパイシースープとよく絡む。ジャンク感があってナイスだ。
とはいえ、コショウのスッキリとした風味が心地よく、手羽先と同様ノンストップで食べられる美味しさと言えるのではなかろうか。なんなら手羽先に関係なく、スパイシーな味が好みだったらひと口でハマるかもしれない。
・お土産にいいかも
でもって、けっこう具も入っていたし食べ応えもなかなか。もし「手羽先が恋しくなった時に食べたくなるか?」と聞かれたら「NO」と即答するが、変わり種のカップ麺としては全然アリ。
もちろん自分で食べてもいいし、山ちゃんファンにプレゼントしてもきっと喜ばれるだろう。ちなみに値段は232円、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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