2021年4月某日、五反田のゆで太郎システム本社前に、ある1人の男が現れた。富士山とそばを思わせる紋の入ったシャツに紺のエプロンをしているこの男。右胸の名札にはこう書かれている。「柳田」と。
そう、この男こそ、ゆで太郎がブチギレている張本人。富士そば代々木八幡店の店長・柳田氏である。本サイトでは、これまで独占取材でゆで太郎と富士そばの戦争をお伝えしてきたが……なぜ、その柳田店長がゆで太郎の本社前にいるのか?
・これまでのあらすじ
そもそも、なぜゆで太郎と富士そばが戦争状態に陥っているのかと言うと、ことの発端は2020年末にさかのぼる。当時、販売開始されたゆで太郎ののり弁が話題になっていた。テレビでも特集されるほどに。
一方、富士そば代々木八幡店も2021年2月からのり弁セットの販売を開始。さらには、ゆで太郎のポスターに激似のポスターを展開する。
このシンクロニシティーについて追及したところ、発案者である柳田店長が「テレビを見てパクった」と供述したことは以前の記事でお伝えした通りだ。
そこでゆで太郎にこの事実を伝えたところ池田社長がブチギレ。これを受け、柳田店長も逆ギレして戦争状態へと突入したわけである。
・なぜ柳田店長がここに
まさに、現在一触即発状態である両社。そんな中、柳田店長はなぜゆで太郎本社前に現れたのか? 本人を直撃してみた。すみません! 富士そば代々木八幡店の柳田店長ですよね? ここで何してるんですか?
柳田氏「何してる? 聞くまでもないでしょう?」
──そう言って、手に持ったものを見せびらかすように掲げる柳田氏。それは富士そばのテイクアウト用のビニール袋だった。
柳田氏「ゆで太郎の社長に食わせてやるんですよ! 俺の魂をね!!」
──のり弁はほっかほっか亭が元祖であることはさて置き、とんでもないことになってしまった。要するに、この男、これから敵地に突入しようと言うのである。
・池田社長に報告してみた
た、た、た、大変だ! このままだとゆで太郎の本社が血に染まってしまう!! 急いでゆで太郎に伝えないと! ゆで太郎の旦那、大変だー!
富士そばの柳田が乗り込んで来ましたァァァアアア!!
池田社長「カチコミじゃァァァアアア!」
太田室長「戦争ですね」
・池田社長ブチギレ
臨戦態勢となる社長室! それもそのはず、あの柳田だ!! のり弁食わせるだけで終わるわけがねェ! 社長室の敷居を挟んで向かい合う池田社長と柳田店長。と、その時、池田社長が口火を切った! 「もう後には引けないぞオマエ」──
柳田店長「そんなこと心配しとらんですよ!」
池田社長「入るなコラ! 入るなよ」
池田社長「跨ぐなよコラ」
池田社長「跨ぐな」
池田社長「跨ぐなよ、絶対に……」
池田社長「詩郎、跨がせるな」
詩郎「社長、私の名前は信太郎です」
池田社長「……。」
池田社長「詩郎、跨がせるな」
詩郎「社長、信太郎です」
池田社長「詩郎、跨がせるな」
詩郎「……。」
詩郎「帰れオラ。何しに来たんだコラ」
──社長室の敷居すら跨がせる気がない池田社長。柳田店長はやはり礼儀を大切にするのだろうか? と、その時!
柳田店長「そんなの関係ねー!」
──跨いでしまった……! 大仁田ですら跨がなかったものを!! まさに邪道中の邪道と言える柳田店長! 一体どうなってしまうのか?
風雲急を告げるゆで太郎本社。はたして柳田店長は、電流爆破デスマッチのごとく緊迫した社長室というリングから生きて帰ることができるのか? ブチギレる池田社長! 暗躍する太田室長!! 次回、最終回「池田社長、死す!?」に続く!!
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.