もしもコンビニ店舗に人がいなかったら、「この店、大丈夫か?」と心配になってしまう。しかしそれはもう過去の話だ。「株式会社TOUCH TO GO」は2018年10月、JR赤羽駅のホームに無人キオスクを期間限定で出店して、実証実験を行った。

2020年4月には山手線の高輪ゲートウェイ駅に無人AI決済コンビニを出店し、現在も営業を続けている。そして今年3月31日より、同社はファミリーマートと共に無人ファミマをオープンした。今後は無人のコンビニが当たり前になって行くのかも!?

・無人のファミマ

店舗はJR東京駅にほど近い「サピアタワー」の1階に誕生した。ファミリーマートは2月26日に株式会社TOUCH TO GOと資本業務提携契約を締結している。つまりこのお店は、両社の共同開発1号店に当たる訳だ。


お店に行くと、入り口に無人店舗の利用方法が書いてある。1.はいる 2.えらぶ 3.でる。おわり!


入り口に立つと自動ゲートが開き「いらっしゃいませ!」と元気な音声が聞こえてくる。私(佐藤)はすでに赤羽駅と高輪ゲートウェイ駅で、この手の無人店舗を体験済みだったので、迷うことなくお店に入ることができたぞ。何も怖くないぞ!


品数は通常の店舗よりも少なめ。本や雑誌の類は一切なく、各ジャンルの売れ筋商品コンパクトに並べている感じだ。



・将来性を感じる

無人店舗は体験済みではあったけど、ここの仕組みで1つだけ驚いたことがある。商品を購入する時に、セルフレジで商品のバーコードを読み取らせなくても会計できた! レジ前に立っただけでピッ! となって、価格が表示されたのである。ナニコレ、すごい! 無人店舗はほんのちょっとだけ進化していた。


決済は各種交通系ICカード、クレジットカード。それに現金にも対応している。


お金を払うと出口のゲートが開き、無事に退店することができた。あ~、よかった。2度と外に出られなくなったら、どうしようかと思ったよ……。


なお、店内には常時1名のスタッフがいるので、完全に無人ではない。また、店内には防犯のために複数台のカメラが設置されているので、安心して買い物できる。レンタルビデオチェーンの「GEO」が店舗展開を始めている「GEOYA(ゲオヤ)」と同じように、「店舗型の自動販売機」と考えるとしっくりくるかも。

とにかく、これからはコンビニの省人化が加速して、こんなお店が増えていくだろう。買い物が楽になるのは良いけど、ちょっと味気ない感じがするのは気のせいかな……。便利になるのは良いと思うんだけどね。

・今回訪問した店舗の情報

店名 ファミマ!! サピアタワー/S店
住所 東京都千代田区丸の内1丁目7-12 サピアタワー1F
時間 7:00~23:00

参考リンク:ファミリーマート
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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