世の中には、ネコ用のサバ缶もある。──その事実を私が知ったのは、ちょうど1ヶ月ほど前の2月22日。にゃん・にゃん・にゃんの「ネコの日」のことでした。
おそらく当日は日本のいたるところでネコ関連のイベントが行われていたかと思いますが、JR秋葉原駅もその1つ。改札を入った駅ナカの一角に、ネコ関連商品を所狭しと並べたブースがあったのです。
お察しの通り、そこでネコ用のサバ缶が売られておりました。なんとまあ珍しい。しかも、先に述べたようにその日はネコの日。お祝いがてら、我が家で飼っているネコのお土産にするつもりで購入したのです。
しかし……。いざネコ用のサバ缶を手に入れてみると、どうしてもどうしても気になってきます。
このサバ缶、人間でも食えるんじゃあないだろうか?
──ってことが。いつもウチでネコに与えているカリカリは、とても人間が食べられる代物ではありません。匂いからして結構キツいからです。でもサバ缶なら……サバ缶なら……!
サバ缶ならきっと何とかしてくれる!
そう考えた私は、マイ箸をかたわらに用意して缶を開けました。現れたのは、どこかシーチキンのような物体。
この下にサバが眠っているのでしょう。箸を突っ込むと、案の定ありました。サバの本体が。
パッと見たところ、人間用の水煮缶に入っているサバとそれほど変わりません。これだったら、なんとなくイケそうです。そう思って口に運んだら……
薄っっっ!
ネコ用に作られているから当たり前ですが、味付けがメチャクチャ薄いのです。食べられなくはありませんが……と考えていたそのとき!
タイトルで「絶対に真似するな!」とある理由がおわかりいただけたでしょうか。そう、つまりネコを飼っている人がこの検証を強引に進めると、ただネコの怒りを買うだけで終わる可能性が大なのです。そして結果的に……
こうなります。あまりの圧で、私が食べられたのはひと口だけ。これだったら、最初から素直にネコにあげれば良かった……「味を確認したい」という気持ちに従うんじゃなかった……となる人、結構多いのではないでしょうか。
ちなみに、「ではネコを飼っていない人なら問題ないのでは?」と思うかもしれませんが、それもオススメしません。確かにネコが近くにいなければ怒りを買うことはありませんが……
缶詰めの購入価格は1つ700円!
松屋から最近発売された「サバの味噌煮定食」より高いのです。この現実をどう受け止めていいのか分かりませんが、最後にもう1度繰り返しますね。
「ネコ用サバ缶の味ってどうなってるんだろう?」という気持ちになったときは注意が必要です。「好奇心はネコをも殺す」とはよく言いますが、逆に好奇心のせいでネコに殺される……まではいかなくても、ネコから怒りを買うくらいは起こっちゃいますからね。
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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▼検証の様子は動画でどうぞ
▼ちなみに、サバの骨はトロトロになっていました。
▼「人間用と変わらぬ品質管理で作った猫のごはん」とのこと。
▼島根県の会社が製造しているもよう。
▼余計なことはせず、最初から猫にあげるのが正解。