データはないので完全なる体感なのだが、このところ回転寿司チェーンが熱い! 今週はまぐろだ、来週はエヴァだと、各店のキャンペーンを追ううちに、まるで祭りに参加しているような気分になってくる。
いうまでもなく寿司は鮮度が命。外で食べるのもいいが、自宅でこんなお寿司はいかが?
上の写真、寿司に見えるが寿司じゃない。どういうことか、以下をご覧いただきたい。
・「たのしいおすしやさん」(税抜250円)
過去記事でも何度かお届けしているクラシエの知育菓子「ポッピンクッキン」。子ども向け商品ながら、本物と見まごうような完成度と、難易度の高さで大人ユーザーの挑戦心をあおってくるシリーズである。今回は日本の伝統食、寿司にトライ。
筆者ほどの経験者ともなると、あらかじめ机上に水をくんでおくなど準備は万端だ。いちいち台所に立つよりもいいぞ。
それでは、シャリを作っていく。粉を水に溶くだけで、モチ状の物体に変化する。
続いて「まぐろ」「たまご」を作る。こちらも粉を水で溶いて3分放置すると、ゼリー状に固まる。
見た目は同じ粉でも、粘土のように弾力が出るもの、半透明のゼリーになるもの、シュワシュワと発泡するものなど、いろいろなバリエーションがあって本当に不思議である。
が、ここまでは、まぁ想定内だ。
パッケージがそのまま大きさガイドやディスプレイシートになるのが恒例なので、捨てずに切り開いておこう。
海苔はソフトキャンディを伸ばして作る。先日、他社の商品でソフトキャンディならぬスーパーハードキャンディで苦労したのだが、こちらは温めなくともフニャフニャに軟らかい。
さすが玩具菓子のパイオニア、難なく伸ばすことができた。ご存じクラシエフーズは、「ねるねるねるね」の会社である。
続いて「いくら」に取りかかったのだが、これは初めてのパターン! まず、粉を溶かしてA液とB液を作る。粉+水だけなら、いつもの作業だ。
その後、いくら色のB液を、スポイトでポトン、ポトンとA液に落とすと、丸いまま一瞬で固まるのである! なんの化学反応!? しかもそれが、半透明でかなりリアル!
みるみるうちに魚卵が大量にできた。すごい!!
最後の仕上げである。シャリを丸めてシャリ玉を作る。
がんばったが、サイズや形状がまちまちになってしまった。やはりここは長年の職人の技が必要なようだ。一朝一夕では素人には身につかない。
ゼリーのネタをのせて、「握り」一丁あがり。
そしてソフトキャンディの海苔で包んだ軍艦に、リアルないくらをのせていく。これ、写真だと本物と見分けがつかないのでは?
・へい、おまち!
完成である。
1つ残ったシャリには、まぐろ、たまごを刻んだ「ちらしずし」が提案されているのだが、いくらの「こぼれ寿司」にしてみたぞ。
もともとマットな質感のたまごは、ゼリーだとちょっと光沢が強すぎるが、まぐろのリアリティよ! ゼリーにできた色ムラが、いかにも赤身の濃淡のようである。
粉を溶かして作る醤油もあるぞ。この醤油、黒々とした見た目に反してソーダ味だ。ラムネのようなさわやかな味がする。
・鮮度が命
なお、今回の商品ではレンジで加熱したり、冷蔵庫で寝かせたりする待ち時間がなく、作業開始から終了まで一気にできる。やはり寿司は鮮度が大事ということだ。
筆者のレベルになると調理用ポリ手袋、ウェットティッシュ、ピンセット代わりの箸といった完全防備で挑むが、小さなお子さんだと粉が飛び散るなど周囲が相当汚くなるから、気をつけて挑戦してみてくれ。
作っているうちに、また寿司が食べたくなってきた! 週末いくぞ!!
参考リンク:クラシエ「たのしいおすしやさん」
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]