100円なのに激ウマなスシロー裏メニュー。タッチパネルで注文できず、食べるにはレーンに流れているものを取るしかないというところは回転寿司ならではである。これまで「倍盛り海鮮漬け」「倍盛り海鮮ユッケ」「寒ぶり腹身」をご紹介してきたが、いずれも即GETもののお得感であった。
しかし、私(中澤)には、スシロー裏メニューの中で1つだけ腑に落ちないネタがある。それが『たまごの端』だ。卵焼きの端っこがなぜ裏メニュー扱いなのか? ぶりのレア部位とかと違って卵焼きはいくらでも作れるじゃないか!
・たまごの端とは
本題に入る前に、『たまごの端』が通常のたまご握りとどう違うのかを説明しておきたい。スシローのたまご握りは、大きい卵焼きを輪切りにしたものがネタとなっているが、『たまごの端』とは文字通り、その元の卵焼きの端の部位を指す。
ここで卵焼きの端がどうなっているのかを想像してみてほしい。多くの場合、端っこはくるっと丸まっているはずだ。卵焼きの外側の焼けてゴツゴツした部分を「卵焼きの皮」と例えるならば、端は皮の折り返し地点。そこを切り落して乗せているわけだから、酢飯に乗っているネタは上半分が皮となる。
この皮の味が好きな人は多いだろう。ゴツゴツした食べごたえと香ばしさは私だって好きだ。なおかつ、スシローのたまごの端は、丸みの分、通常のたまごよりも分厚くなっている。確かに、ちょっとしたお得感はあるのだ。
・本題
しかし、解せないのは「なぜ裏メニューになっているのか?」ということ。前述の通り、卵焼きはいくらでも作れるじゃないか! というか、レーンだけに限定する意味は何なのか?
同じたまご焼きであることは明らかなんだから、タッチパネル注文のたまごで出してもいいじゃない。レーンのみにして裏メニュー商法をしようとしてるようにしか見えないぞスシロー。そこで広報に理由を聞いてみたところ……
スシロー広報・豊田さん「たまごの端をレーンのみで提供させていただいている理由については、ご注文で出してしまうと『タッチパネルの画像と違う』というご意見をいただく可能性があるためです。やはり見た目はデコボコしているので……ただ美味しいのは確かなので好きな方に提供できればという想いからですね」
──とのこと。どちらかと言うと、客の感じ方に配慮してのことであるもよう。あくまで客に真摯に向かい合っているスシローであった。裏メニュー商法とか言ってすみませんでした。
ちなみに、私の感覚で恐縮だが、たまごの端は他の裏メニューに比べて若干出現率が高い気がする。しかしながら、その香ばしい味と食べごたえは、通常のたまご握りとまた違った味わい。たまご好きはスシローに行った際レーンを探してみよう。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.