ちょ待てよ。先日、いつものように冷凍食品をパトロールしていたら、餃子コーナーで思わず目を奪われた。そこにあったのは味の素の冷凍餃子……というところまでは日常だったのだが、なんとレンチンできるタイプのものが売られていたのだ。
興奮そのままに即購入。あとになって通販で別タイプのレンチン餃子を購入できることを知って二度驚くも、どうやら今回見つけたものは2021年2月14日から発売されたらしい。
水いらず油いらずだったことに加えてフライパンまでもいらず。もしウマければ、今後これが餃子界の主役にもなるかもしれない!
・何がどう変わったのか
ということで、フライパンで焼く本家の冷凍餃子と食べ比べてみることにした。はたしてレンチンでもあのパリパリした皮などは維持できているのだろうか。さっそく1つ1つ見ていこう。
まず価格。レンジの税抜329円に対してフライパンは229円(ともにスーパー価格)と100円の開きがある。これはレンジの方が新しいし、あとはそうだなぁ……個数とかの差かな〜。
と思いきや、フライパンは12個でレンジは10個。まさかの安いフライパンが勝っているから穏やかじゃない。しかも、重さの方もフライパン276g、レンジ170gとフライパンの圧勝ときた。
1個1個の大きさこそレンジの方に分があるものの、トータルで判断すると割高な印象は否めない。フライパンの方が圧倒的にコスパいいあたり……これは「タイムイズマネー」というやつですな。
・味の違いはあるのか
さて、気を取り直してもっとも大事な味に違いがあるか確かめていこう。作る時間はレンチンが早いのは当然だが、フライパンでも大きな差はない。それもそのはず、フライパンに餃子を並べてフタをして加熱するだけ。
水いらず油いらずで作れるのは相変わらず「楽チン」の一言に尽きる。所要時間は10分ほど。それでいてキレイに、そして美味しいから日本一の売上なのも納得がいくというものだ。
一方、レンジはものの3分で即完成。すでに焼き目がついていて加熱前からウマそうだったが、レンジから取り出すとジャンク感のある匂いが漂ってきた。トレイを切り離せるようになっているのは嬉しい心遣い(そのまま10個食べたけど)で洗い物が少なく済むのはよき。
出来上がりを比べてみるとパッ見は似たように見える。ただ、口に入れたらその差は歴然。特に皮!
フライパンで焼いた方は皮がパリパリ。対するレンジはパリパリというよりモッチリタイプ。匂いもそうだったが、味の方もそこはかとなくジャンクさを感じさせる。これは “レンチン餃子にありがちな食感” と言えばいいだろうか。モッチリで勝負するぞ的な皮だった。
中身は同じ味の素の商品だけに、野菜や肉の旨味が滲み出てきて安定の味でほぼ変わらず。食べたら総合でフライパンに軍配が上がるのは予想していたが、3分もしないうちに味の素の餃子を味わえるレンジverも優秀だと言える。
・地域限定から全国展開なるか
レンチン餃子は元からジャンク感のある餃子が好きな人にオススメ。個人的にはビールと合いそうな餃子だなと感じた。
なお、同商品は地域限定での販売で対象は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県、新潟県となっている。もし売上がよかったら全国展開になるのだろうか。
参考リンク:味の素、PRTIMES
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼裏面
▼フライパンだと皮がパリッとするのに対し……
▼レンジはモッチリした感じ