私はてっきり「焼き鳥」みたいなものが出てくると思っていました。求めていたのはビールに合い、みんなが手を出せる料理。焼き鳥なんて、ピッタリですよね。だけどお店には焼き鳥がなかったので、壁の貼り紙にあった『鴨のカシラ(300円)』を注文したのです。
なにも冒険するつもりだったわけではありません。それまで『鴨のカシラ』を食べたことはありませんでしたが、絶対的な安心感がありました。だってそうでしょう。鴨南蛮そばの「鴨」ですよ! 「カシラ」だって焼き鳥屋によくあるメニューですよ!!
どっちも食べやすいメニューじゃないですか。「食べやすい × 食べやすい = めっちゃ食べやすい」だと思うじゃないですか。だけど、実際に出てきたのは……。
引っ張ってもアレなので、料理の画像を以下に掲載しております。ただ、見た目のインパクトは結構強いです。食べ慣れている人もいるでしょうが、ギョっとなる人もいるかと思います。
なので、そういう系の画像が苦手な注意してくださいね。行きますよ〜〜〜〜!
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いかがでしょうか。「焼き鳥屋のカシラが辛くなった感じ」を想像していた私がビビってしまったのも、ご理解いただけるかと思います。なんと言うか、いくらなんでもカシラがカシラすぎますよね。
そこまでのカシラを求めてなかった……というのが正直なところです。
——さて、どうしたらいいのでしょうか。まぁ食べるしかないわけですが、どこをどう食べていいのか分からないのです。恐る恐るお箸をつけてみても、鴨さんの顔の皮膚を削り取るばかり。可食部っぽいところが見当たりません。困った挙げ句、ひとまず裏返したところ……
これを見た瞬間、私は思い出しました。以前に本サイトで公開した記事「中国の国民食『アヒルの頭』『アヒルの首』を食べてみた結果 → 驚嘆! 意外的美味、我舌鼓~♪」のことを。
アレと同じものが今、自分の目の前にあるのです。ということは、鴨(かも)ではなくて正確にはアヒルなのでしょうか? というか、鴨とアヒルってどう違うのでしょうか?
そのあたりはググってもらうとして、何より大事なのは味であります。それを確かめねばなりません。となると、やることは1つですよね。
ヘッドの内部に箸でアタック。アタック。またしてもアタック……を何度か繰り返したことで、かろうじて “グニャっとした何か” をキャッチしました。何かは不明です。考えてくもありません。とりあえず、そいつを口に運ぶと……
あら!
意外や意外。なんと上品なお味でしょう。八角っぽさがあり、麻辣的な辛さもありますが、香辛料だけで強引に押し切るような味ではありません。どちらかというと繊細で、何よりお酒に合いまくります。
それ以外の感想は以前の記事と同じなので省略するとして、とにかく美味しいのです。料理が出てきた瞬間は笑うしかなかった同席者(妻)も、食べてみたら「アリ!」とのことで、脳っぽい部分にガリガリとお箸を突っ込んでいます。
・間違っても大したことはないが
というわけで、今回私はアクシデント的に「アヒルヘッド」を味わうことになりましたが、中華料理に詳しい方ならば「鴨 頭」の貼り紙を見るだけですぐに分かることでしょう。
一方で、私のように「中華料理は好きだけど本場の味は知らない」というレベルの人ならば、その貼り紙を見てもピンと来ないのではないでしょうか。中には、私と同じ勘違いをする人もいるかと思いますので、本記事で紹介した次第です。
まぁ、もし間違って頼んでしまっても大したことはないんですけどね。見た目のパンチが強いだけで、食べれば「美味っ!」となる人が多いでしょうから。
・御徒町にあるお店
ちなみに、そのお店の名は『老酒舗(ろうしゅほ)』。東京・御徒町にあり、聞けば中国の東北地方の料理がメインとのことです。店内は中国表記が多く、ガチ感強め。王将の住人である私からするとレベルが高すぎる気がしましたが、出てきた料理はどれも文句なしでした。
そういえば、「羊の串揚げ」なんかも美味かったな〜。餃子みたいな「小籠包」も美味かったな〜。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 老酒舗
住所 東京都台東区上野5-10-12
時間 平日 7:00〜10:00(朝食)、11:00〜20:00 / 土・日・祝日 7:00〜11:00(朝食)、11:00〜20:00 ※緊急事態宣言発令中の営業時間。通常の営業時間は公式サイトでどうぞ
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼追加。焼きそばも美味かったな〜。
▼紹興酒飲み放題もあり、1時間1000円。1人でも可
▼緊急事態宣言発令中につき、現在の営業時間はこんな感じ。
▼モーニングもやってるっぽい