日本有数の高級袋麺、中華三昧。そのクオリティはインスタントラーメンの域を軽く超えており、何を食べてもまあウマい。中でも「冷やし中華」と「酸辣湯麺」は個人的に「店で食べるよりもウマい」と確信している。もし海外のVIPに「いい袋麺ない?」と聞かれたら、私(P.K.サンジュン)は迷わず「中華三昧」と答えるハズだ。
2021年1月、その中華三昧がさらなる進化を遂げた。なんと1食2500円の『中華三昧 贅の極み』を発表したのである。1食2500円の中華三昧とはどんな味なのか? 清水の舞台からダイブするつもりで購入してみたのでご報告したい。
・即席ラーメン業界史上最高価格
今年、節目となる創立70周年を迎えた明星食品。それを記念して開発されたのが『明星70周年記念商品 中華三昧 贅の極み』である。価格は2食入りで税別5000円、つまり1食2500円──。これは即席ラーメン業界史上最高価格だというから、まさに「歴史上最高級ンスタントラーメン」と言っていいだろう。
オンラインのみ、数量限定で発売された同商品は、販売開始と同時に売り切れ。現在ではプレミア価格が付いている入手困難なレア商品だ。今回は発売と同時にゲットした『中華三昧 贅の極み』をレビューしていこう。
・2つの味
さて、『中華三昧 贅の極み』は2つの味で構成されている。1つは「魚翅姿煮拉麺(フカヒレスガタニラーメン)」そしてもう1つが「極厚叉焼拉麺(ゴクアツチャーシューラーメン)」だ。
明星の発表によると、どちらも「本格高級中華の味わいをコスト度外視で実現した、まさに“贅の極み”といえる一品に仕上がっております」とのこと。中華三昧の明星様がこう仰っているのだ、これはかなり期待していいのではなかろうか?
作り方は通常の中華三昧とさほど変わらず、それぞれパウチに入ったメインの具「フカヒレ」と「極厚チャーシュー」を温めるところだけが違う。お湯さえ沸いていれば、10分足らずで超高級中華三昧の完成だ。
・いざ実食
まず、フカヒレがドーンとのった「魚翅姿煮拉麺」から食べてみると……ウマい。麺こそいつもの中華三昧であるが、スープは完全に高級中華料理店の味。おそらくこれがお高い中華料理店で出てきても、誰も中華三昧だとは思わないハズだ。
メインのフカヒレも存在感があり、そしてこちらもスープが絶品である。私自身、これまでの人生で数えるほどしかフカヒレを食べてきていないが、知人の結婚式で出てきたフカヒレの姿煮と同等のクオリティだったと記述しておく。
もう一方の「極厚叉焼拉麺」も、複雑な旨味が凝縮されたスープが五臓六腑に染みわたるウマさ。XO醤・オイスターソース・八角などの旨味に加え、2センチはあろうかという極厚のチャーシューは普通のインスタントラーメンではあり得ない。こちらも文句なしにウマかった。
どちらも具はもちろんのこと、スープに非常なこだわりを感じたので、かなり原価は高いのだろう。2500円が適正なのかどうかは置いておいて「歴史上最高級ンスタントラーメン」の名に恥じない完成度ではないだろうか? 少なくとも私が過去に食べてきたその即席めんよりも美味だったことは事実だ。
先述の通り、すでに『中華三昧 贅の極み』は売り切れてしまっているため、通常価格では購入できない。そういう方はぜひ「冷やし中華」と「酸辣湯麺」で中華三昧欲を満たしていただきたい。明星様、創立70周年おめでとうございます。中華三昧様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
参照元:明星「中華三昧」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.