突然ですが、魚、さばけますか? YouTubeで気になったチャンネルを紹介していくこのコーナー。今夜からすぐ使える実用性がありながら、プロの技を眺めるだけでもおもしろく、延々と見続けてしまう料理チャンネルがある。

その名も『さばけるチャンネル』。100種類以上もの魚のさばき方を解説しているチャンネルだ。しかも監修は服部栄養専門学校、「これ無料でいいの!?」というプロの手業が惜しみなく公開されている。

今すぐ使える「サンマ」「アジ」「サバ」のようなおなじみの味覚から、「スッポン」「セミエビ」「ナマコ」のような「たぶん一生さばかない」魚介まで。もうシャコのむき方がわからなくて人前で恥をかくこともないぞ!!


・「日本さばけるプロジェクト」

登録者数18万人を誇る『さばけるチャンネル』は、「日本さばけるプロジェクト」の公式チャンネル。「魚をさばく」という行為を通して、海への関心を高め、海洋環境の保全や、食文化の継承を目指しているのだそう。日本財団の推進する「海と日本プロジェクト」の一環として行っているそうだ。

とにかくラインナップがすごい。食卓で口にする魚はほぼ揃っているといっていい。ほとんどは「さばき方」なのだけれど、「鮮度の見分け方」「○○の作り方」「つまの切り方」なんて関連動画もあるぞ。

人気は視聴回数147万回の「ブリ」や、視聴回数122万回の「真鯛」! どちらも小さくはない魚だし、自分でさばけたらカッコいい!

逆にあまり見られていない動画(それでも1万回超え!)は「イシミーバイ」「グルクン」「カタカシ(オジサン)」など。そりゃそうだ。そもそも本州じゃ、なかなか売ってないからな。北国育ちの筆者なんて見たことすらないぞ。

意外な人気は視聴回数86万回の「スッポン」だ。「あ、今日スッポンさばこう」という人が86万人もいるとは思えないから、純粋なる興味だろう。たしかに「どうやって食べるんだコレ」と思うよね。

「魚介」というよりは「動物」だから、前半はちょっと……だが、不思議なことに最後にはちゃんと「食べ物」に見えてくる。

深海生物っぽい「ウチワエビ」や、食卓ではちょっと珍しい「ナマズ」「ハモ」「シイラ」などの魚もあり。人によっては抵抗があるかもしれないが、イカの活造りや、活魚の「神経締め」の動画も見られる。

どの動画も3分前後、いとも簡単にさばいてしまうので「自分にもできそう」と魔法にかかるが、何年もの修行のたまものであることは間違いない。


・『さばけるサミット2021』開催

日本さばけるプロジェクト実行委員会、日本財団では、2021年1月24日(日)にオンラインサミット『さばけるサミット2021』を開催。事前申し込み不要で誰でもライブ配信を視聴できる。

あぁ、寿司が食べたくなってきた……。筆者もさっそく魚をさばいて……というのはスキル的に無理なので、急いでスシローに行ってくる。なにせ筆者はチキンナゲットとフライドポテトで育ち、自宅の魚焼きグリルは新品同然という偏食で今日まで生きているのだ。けれど、買って食べることだって立派な「海ごはん」なはず。まずはそこから始めよう。


参考リンク:YouTube「さばけるチャンネル」,used with permission.
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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